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高校野球

両校15安打の壮絶打撃戦
早稲田実業を制した東海大福岡が初の8強へ!

3月27日(月)「第89回選抜高等学校野球大会」8日目。第2試合の2回戦は、初戦で神戸国際大付(兵庫)を2-1・サヨナラで下した東海大福岡(福岡)と、明徳義塾を延長10回の末に5対4で破った早稲田実業(東京)が対戦。試合は双方15安打ずつを放つ打撃戦となった。

「選抜第8日」 東海大福岡―早実  東海大福岡―早実 3回裏東海大福岡2死満塁、走者一掃の逆転三塁打を放ち、二塁へ向かう遠藤。後方は一塁手・清宮【写真提供:共同通信社】

早稲田実業は3回表、先頭の7番・橘内 俊治(3年)が東海大福岡先発の安田 大将(3年)からライト線へツーベースを放つと、二死三塁からから相手エラーで先制。一方の東海大福岡はその裏、早稲田実業の先発・服部 雅生(3年)を攻め、9番・安田 大将(3年)のレフト線二塁打と2四球で得た二死満塁から4番・遠藤 秀斗(3年)がライト頭上を越す走者一掃の三塁打で逆転した。

さらに東海大福岡は4回裏に二死二塁から安田が早稲田実業の2番手・池田 徹(2年)の換わりばなを叩くセンターオーバーの適時三塁打。6回裏には早稲田実業の服部と赤嶺 大哉(2年)から途中出場の2番・大鶴 悠斗(3年)以下、北川 穂篤(3年)、遠藤、星野 光紀(2年)の4連続適時打で5得点。9-1と大量リードを奪う。

一方、東海大福岡の先発・安田はサイドハンドからアウトローを丁寧につき、早いテンポから緩急も付け、3番・清宮 幸太郎(3年)に対しても、1回表の一打席目は内角攻めでサードフライ。4回表の二打席目はファーストゴロ。6回表の三打席目は高めのボールを使った右中間への高い飛球が三塁打となったが、続く野村 大樹(2年)を三塁ゴロ、小西 優喜(3年)は二塁ゴロと冷静な投球で6回まで1失点に抑えた。

早稲田実業は7回表に途中出場の1番・成田 璃央(3年)の犠飛で1点。8回表は清宮が二塁打後、野村、小西の連続タイムリーなどで3点をあげるも、後続が続かず。

その裏に2点を奪った東海大福岡は、9回裏、エース・安田が早稲田実業の粘りを二死満塁から代打・福嶋 壮(3年)が放った中越3点三塁打までで封じ、162球完投で11-8。東海大福岡が早稲田実業を破り、初の甲子園ベスト8を決めた。

なお、勝った東海大福岡は、3月29日(水)の大会第10日・第4試合の準々決勝で、静岡(静岡)を11-8で破った大阪桐蔭(大阪)と対戦する。