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ドラフト上位候補右腕の明大・森下暢仁が粘りの投球で4勝目!スカウトも高評価【5/18 春季東京六大学野球 1回戦 明治大学 vs 慶應義塾大学】

8安打を浴びながらも粘り強く完投した森下


 東京六大学野球春季リーグの第6週1日目が行われ、第2試合は明大が粘る慶大を振り切り、5対2で逃げ切り先勝した。

 今季は主将も務めるドラフト上位候補右腕の明大・森下暢仁(4年・大分商)が最後まで粘りの投球を見せた。先週の東大戦では味方の援護を待ちながら10回20奪三振で完封勝利を挙げた。だが、この日は初回に北本一樹(4年・二松学舎大附)の2点タイムリーで早くに援護点をもらうと、150キロも計測したストレートに加え、チェンジアップ・カーブ・カットボールと様々な球種で慶大の強力打線を抑え込んでいった。

 中盤以降は各打者の鋭い打撃での出塁や慶大の4番・郡司裕也(4年・仙台育英)のソロ本塁打で粘られるも、失点を許した7・8回ともに最少の1点に留めて、流れを渡すこと無く最後まで投げ切った。

 この好投には、視察に訪れたオリックス・由田慎太郎スカウトも「どの球でもストライクが取れて、どの球でも勝負できる。即戦力の投手ですね」と高く評価した。

 森下自身も「ストレートだけでは必ず打たれるので、緩急をしっかり使うように取り組んできました。どの球種も思い通りに投げられています」と手ごたえを語る。5季ぶりの優勝を目指す明大の大黒柱の頼もしさは増すばかりだ。

4打数無安打でこの日の通算100安打は達成ならかった慶大の柳町達(4年・慶應義塾)


■明治大vs慶應義塾大1回戦
明大 200000201=5
慶大 000000110=2
【明】○森下-西野
【慶】●高橋佑、津留崎、増居-郡司
本塁打:慶大・郡司(8回ソロ)

◎明大・善波達也監督
「勝った気はしない紙一重の試合でしたが、森下が最後まで粘って投げてくれました。今季はチェンジアップが効いていますね。ストレートの走りに合わせて一段階緩くしたりもしていると思います。北本も良いところで打ってくれました。また新しい気持ちで明日の2回戦に臨みたいと思います」

文・写真=高木遊