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「スミ1」投手戦制したのは履正社・竹田 祐 2安打完封でベスト8一番乗り!

呉―履正社  呉を2安打完封し、雄たけびを上げる履正社・竹田=甲子園
【写真提供:共同通信社】

第89回センバツ6日目第2試合・2回戦 
「履正社(大阪)vs市立呉(広島)」

第89回選抜高等学校野球大会・6日目。第2試合からは2回戦となり、開幕戦で至学館(愛知)との延長12回熱戦を制して甲子園初出場初勝利を飾った市立呉(広島)と、初戦の日大三(東京)戦では5-5同点の9回表に一挙7点を挙げて勝ち上がってきた昨秋明治神宮大会覇者・履正社(大阪)が対戦した。

1回裏、履正社は一死から2番・溝辺 冬輝(3年)が四球で出塁すると、3番・安田 尚憲(3年)の一・二塁間へのセカンドゴロで二進。このチャンスに4番・若林 将平(3年)が詰まりながらもライト右に落とすタイムリーを放ち幸先良く1点を先制する。

その後、試合はこう着する。市立呉の先発左腕・池田 吏輝(3年)は、3回裏一死一・二塁のピンチを右翼手・青木 勇樹(3年)ランニングキャッチに救われると、4回裏の一死二・三塁は三振とセカンドゴロで脱出。緩いカーブやチェンジアップを交え、ストレートを詰まらせる頭脳的投球が光った。

しかし、履正社先発・竹田 祐(3年)の出来は池田以上だった。力のあるストレートを中心に4回表までは二塁を踏ませず。5回表は二死から6番・青木のヒットと死球でこの試合はじめて二塁に走者を背負うが、8番・上垣内 勇允(3年)を外角の真っ直ぐでショートゴロに打ちとった。

結局、竹田尻上がりに調子を上げて、7回以降はスライダーも切れて三振を3つ含むパーフェクト。市立呉打線を2安打完封。履正社が1回裏の「スミ1」を守ってでベスト8一番乗りを決めた。

なお、勝った履正社の準々決勝は3月28日(火)大会第9日の第1試合(8:30開始予定)。智辯学園(奈良)vs盛岡大付(岩手)の勝者と対戦する。