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高校野球

機動破壊からの一発攻勢
成長途上の健大高崎、札幌第一に圧勝!

前日3月21日(火)は雨天順延となり、3月22日(水)に仕切り直しとなった「第89回選抜高校野球大会」第3日・1回戦。第3試合では昨秋関東大会ベスト4・2年ぶり3度目の出場となる健大高崎(群馬)と、昨秋北海道大会優勝及び明治神宮大会ベスト4・2年連続2回目の出場となった札幌第一(北海道)が対戦した。

初回は両校とも無得点。2回裏・健大高崎の攻撃から試合が動いた。

まずはエラーで出塁した先頭打者の5番・渡口 大成(3年)が「機動破壊」の根幹である大きなリードオフで札幌第一先発の冨樫 颯大(3年)にプレッシャー。続いて富樫の甘いボールを続く高山 遼太郎(2年)が二塁打で無死二・三塁。さらに大越 弘太郎(2年)が2点適時二塁打。大越がディレイドで三盗を決めると二死から1番の今井 佑輔(2年)も適時左前打。彼らにとって十八番の形で3点を先制した。

対する札幌第一はこの3点で厳しい状況に。3回表にも押し出し死球と四球で2点を追加され0-5。6回表に四球で出たランナーを6番の宮澤 晃汰(3年)が二塁打で返し、ようやく反撃の機運を作ったものの、7回裏には2番手の前田 剛志(3年)が二死満塁から3番・安里 樹羅(3年)に適時打、4番・山下 航汰(2年)にグランドスラムを浴び、1-10。試合を決められてしまった。

結局、健大高崎は8回裏に代打の上野 健助(3年)もライトへの本塁打を放つなど、盗塁1個のみでも16安打11得点。うち7本が長打。右サイドからのシンカーを駆使し、7回3安打1失点の先発・伊藤 敦紀(3年)以下3投手もそれぞれが持ち味を発揮し、11-1で

健大高崎―札幌第一  健大高崎―札幌第一 8回裏健大高崎無死、代打上野が右翼ポール際に本塁打を放つ【写真提供:共同通信社】

札幌第一に圧勝した。

なお、健大高崎の次戦は3月26日(日)大会第7日の第3試合。明日・3月23日(木)大会第4日・第1試合の福井工大福井(福井)対仙台育英(宮城)の勝者と対戦する。