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2020年の「甲子園」でのプレーを目指して マスターズ甲子園東京大会が開幕!

 卒業した母校のOBチームで再び甲子園を目指す『マスターズ甲子園』。2020年の甲子園出場を懸けた東京予選が4月14日(日)、文京区の東大球場で開幕した。

 開幕戦のカードは過去3回の優勝を誇る立川高校OBと、連盟加盟以来5年連続でベスト4まで進出している東亜学園OBとの対戦。組み合わせ決定時にも大きな反響を見せた連盟屈指の強豪チーム同士の対戦となった。

 試合前のメンバー交換の前に両監督から話を聞いた。今季から指揮を執る立川マスターズの北澤監督は「東亜学園さんとの対戦に向け、若手選手も新たに加入した。若い力で前半から圧倒していきたい。」と若手選手の活躍に期待をかけていることを強調。

 対する東亜学園マスターズの小嶋監督は「過去、立川さんとは1勝1敗。死のグループであるこの組を勝ち上がるには少しの油断もできない。10-0で勝ってやる!という強い気持ちがなければ上には行けませんよ。」と、この試合へ懸ける熱い意気込みを話してくれた。

 先発投手は立川マスターズが原口、東亜学園マスターズが松井で定刻13時45分にプレーボール。

 序盤は静かな立ち上がり。両チームの先発投手が好投し、加えて固い守備もあり良い当たりが出ても、チャンスを作れず2回まではともに無得点。

 試合が動いたのは3回だった。先攻の東亜学園は安打に四球を絡めて満塁のチャンスを作り、安達、治下の連続タイムリーで先制。タイムリーを放った安達はこの試合がマスターズ初参加。


 「初めは少し緊張感もあったが、先輩たちが溶け込みやすい雰囲気を作ってくれて、いい形で試合に入ることができた。そのおかげもあり、いい場面で打てて本当に嬉しい。」と、初めてのマスターズの舞台を振り返ってくれた。

 反撃したい立川の前に、東亜学園の2番手投手の稲田が立ちふさがる。この日は現役時代に140キロ越をマークしていたストレートだけでなく、変化球のコントロールも抜群で、要所でコーナーに変化球を集めた。立川打線に狙い球を絞りきらせず、3回4回を連続無失点。北澤監督も期待した若手中心の打線を封じ込め、試合の流れを一気に引き寄せた。

 後半に入っても着実に加点する東亜学園に対し、立川はいい当たりが野手の正面をつく不運もあり反撃できず。7回に粘りを見せ、四球に長打を絡めて4点を返すも、最後はハーフスイングを取られて試合終了。10-5で東亜学園の勝利となった。

 東亜学園の小嶋監督は「前半に加点できたことで、こちらのペースで試合を進められた。また、普段は前半戦の先発を務める野永を後半に回せるなど、投手陣もメンバーが揃ったことも大きかった。」と会心の試合運びに満足した様子。

 「次も安田学園で強いチームとの対戦が続きます。今日は素晴らしい試合だったが、切り替えてもう1試合頑張ります。」と6年連続での準決勝進出に意欲を見せていた。

 一方、敗れた立川の林選手は「今日は打てなかった。前半戦にあれだけ離されると厳しい。」と初戦の敗戦に無念の表情。それでも次の国分寺戦に向けて、「負けたままでシーズンを終わるわけにはいかない。」と決意を新たにしていた。

 マスターズ東京は4月14日(日)~都内各地で予選を行いベスト4が出揃う。そして10月に準決勝、12月に決勝戦の開催が予定されている。

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