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やれることは何でもやる 独立リーグだからこそできる“挑戦”【Baseball Job File vol.1】

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プロ、アマを問わず野球界にかかわるさまざまな人々にスポットを当てる「Baseball Job File」。第1回目は、4月6日に13年目シーズンがスタートしたルートインBCリーグの運営会社ジャパン・ベースボール・マーケティングで運営主任を務める渡邊真帆さんに話を聞いた。



■スポーツに関わる仕事したいという思いを胸に

── 現職につかれたきっかけを教えてください。

渡邊 スポーツに関わる仕事がしたいと思ったのは高校生ぐらいから。大学も順天堂大学スポーツマネジメント学科を目指して受験し、進学することができました。就職活動が始まる大学3年のとき、母親が弊社代表の村山(哲二)の先輩だったことがわかったんです。これはチャンスと思い、話をさせてもらう機会を設けてもらいましたが、社員募集もしておらず、1年目から働くには厳しい環境であることを知らされ、結局、大学卒業後は別業種で働きはじめました。しかし、1年後に代表から「欠員が出たので、うちで働かないか」と連絡をいただいたんです。就職後もスポーツに関わる仕事がしたいという思いは変わらずありましたので、すぐに転職を決めました。

── もともと野球は好きだったんですか?

渡邊 母親と祖母が生粋の巨人ファンだったこともあり、子どもの頃からよくプロ野球中継は見ていました。あと、家族旅行で東京ドームに行くこともあり、満員のスタジアムの雰囲気が好きだったのも、現在の仕事に付きたい理由になったかもしれません。

■満員のスタンドを目標に

── 現在は、運営主任という立場ですが、どのような仕事をされているのでしょうか?

渡邊 シーズン中は、試合の情報配信が主な仕事になります。それに加えて、出場選手登録や入退団の取りまとめ、各球団の精算事項の連絡なども業務になります。シーズンが終わればトライアウトの準備や当日の仕切り、開幕前は選手名鑑作成へ向けて作業も発生します。運営主任とはいっても肩書はありますけど、基本的にはなんでもやっています(笑)。

── 入社して何年目になりますか?

渡邊 2015年に入ったので、今年で5年目です。最初の頃は一つのことを一生懸命やるのに精いっぱいでしたが、今では仕事全体を俯瞰で見られるようになりました。だから、昔は気づくことがなかった小さなことも気になるようになってきましたね。

── 今の仕事を続けてきてよかったと思うときは、どのようなときでしょうか?

渡邊 事務局にいるファンの皆様と直に接する機会がほとんどないのですが、SNSやメールなどで励ましの言葉や、感謝の言葉をいただけたときは、やっててよかったと思いますね。

── これからのBCリーグの展望ならびに、仕事への意気込みを聞かせてください。

渡邊 中にいると気づきにくいのですが、BCリーグの認知度はまだまだ低い。私の地元・新潟にもチームはありますが、球団の存在は知っていても、試合を見たことがない人が多いんです。だから、もっと多くの人に試合を観てもらい、何かのきっかけで応援してもらえるよう、いろんな策をねっていきたいと思います。その中で、何年かかるかわかりませんが、BCリーグの試合が常に満員のスタンドで行われるようになればいいと考えています。



▼プロフィール
渡邊真帆(わたなべ・まほ)/新潟県柏崎市出身。大学卒業後、1年間接客業を行った後に、株式会社ジャパン・ベースボール・マーケティングに入社。運営にかかわる全般の業務を行っています。最近の悩みは、ディナーとナイターをよくいい間違えること。