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阪神、オリックス相手にも好投したドラフト候補右腕 悲願の日本一を目指す 大西広樹(大阪商業大4年)【Future Heroes Vol.7】

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 関西の大学生投手ではトップレベルの実績を持つ大阪商業大の大西広樹。最速148キロのストレートとキレのあるフォークに加え、スライダー、カットボール、シンカーを投げ分ける。大商大高から大阪商業大に入学すると、1年春から登板機会を与えられ、これまでに関西六大学リーグで3度の最優秀投手に輝いている。

 今年の3月にはプロアマ交流戦に2度登板。阪神2軍に5回2安打無失点、オリックス2軍に7回5安打1失点12奪三振とプロでも十分に即戦力として期待できる結果を残した。プロとの対戦を振り返って、「自信になりますし、大商大の名前が広がると思います」と胸を張った大西。その表情には確かな自信と手応えが滲み出ていた。


大西広樹(おおにし・ひろき)…1997年11月8日生まれ。奈良県香芝市出身。五條ドラゴンズボーイズ(硬式)→大商大高→大阪商業大4年。投手。178㎝80㎏。右投右打。


★ボールの回転を改善してキレが向上

 冬場に取り組んできたのがストレートのキレの向上だ。「回転が悪い」と自覚していた大西は、ボールの真ん中に線を書いて回転が真っすぐになるように練習を重ねてきた。「これまでは中指にボールがかからなかったんですけど、今はかかるようになってきました」と練習の成果を実感している。

 彼の右手を見てみると、ボールとの摩擦で人差し指と中指の指先が黒くなっていた。黒くなっていると、指にしっかりとボールがかかっている証拠なのだという。中指が黒くなっているかが、ストレートの調子を測るバロメーターとなっている。

 関西六大学野球の開幕戦となった4月6日の龍谷大戦では1失点完投でリーグ戦通算20勝を達成。「開幕戦でしっかり勝ててよかったです。丁寧に投げることができました」と開幕投手としての責務を果たして、満足気な表情を見せていた。

★目線はプロよりも日本一!

 昨年のドラフト会議では、大学の先輩である太田光(楽天)と滝野要(中日)が指名され、プロの世界へと進んでいる。大西もプロへの意思が強いかと思いきや、「最終時点で行けたらいいなと思っています」と現時点ではそこまで強く意識していない様子。今後については富山陽一監督と相談して決めるそうだ。

 富山監督は大西のプロ入りについて「いい評価を頂いているのはなんとなく感じる」とだけ話していたが、「あの子が投げないとウチは勝てない」とエースとしては絶大の信頼を置いている。

 大西は「今はこのチームで日本一を目指してやっている」とプロ入りよりも、まずはチームで全国制覇を成し遂げることに集中している。大西は過去に3度の全国大会出場経験があるが、2年春の全日本大学野球選手権ベスト8がこれまでの最高成績。大学としても3度の準優勝がありながら、全国制覇の経験はまだない。大学ラストイヤーとなった大西の右腕にかかる期待は大きい。

文・写真=馬場遼

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