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侍ジャパン

7青木 宣親(アストロズ) 日の丸を背負う選ばれし戦士たち

写真提供=Getty Images

 NPB唯一の2度のシーズン200安打達成者にして、小久保ジャパン唯一の日本人メジャーリーガー。2度のWBC優勝を経験した男でもある。

 日向高から早稲田大へ進学。同期の鳥谷敬(阪神)らとともに同校史上初のリーグ4連覇に貢献。2003年のドラフト会議でヤクルトから4巡目指名を受けてプロ入りすると、2年目の2005年に中堅手のレギュラーを奪取。リードオフマンに定着するとともに巧みなバットコントロールでヒットを重ね、最終的にイチロー以来史上2人目のシーズン202安打を放ち、打率.344で首位打者、新人王を獲得。翌2006年には41盗塁で盗塁王に輝き、2007年には打率.346で2度目の首位打者。さらに2010年には209安打を放って自身2度目のシーズン200安打を達成するとともに、打率.358で3度目の首位打者に輝いた。

 2011年オフにポスティングシステムを用いてメジャー挑戦。以降、ブルワーズ、ロイヤルズ、ジャイアンツ、マリナーズと4球団を渡り歩き、ロイヤルズに在籍した2014年には主に1番、2番打者として球団29年ぶりのワールド・シリーズ進出に貢献した。2016年からはメジャー5球団目となるアストロズへの移籍が決定。その中でWBC参加を表明し、日本のために尽力することを誓っている。

 WBCは自身3度目。2006年の第1回大会は6試合で5打数1安打。2009年の第2回大会では9試合で37打数12安打の打率.324で7打点の好成績を残して大会ベストナインにも選ばれた。チーム最年長として臨む3度目のWBC。若いチームに世界での“勝ち方”を教える立場としても大きな期待を背負う。