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侍ジャパン

22小林 誠司(読売) 日の丸を背負う選ばれし戦士たち

写真提供=Getty Images

 球界屈指の強肩を誇る秀才キャッチャー。セ・リーグ捕手陣を代表してWBCメンバー入り。常に準備を整えてチームの勝利に貢献する。

 大阪府堺市生まれ。広島の広陵高1年時に捕手に転向して2年秋から正捕手として、3年夏の甲子園では野村祐輔(広島)とバッテリーを組んで決勝進出。佐賀北高に逆転負けを喫したが、全国舞台で好リードと強肩を存分にアピールした。卒業後は同志社大へ進学してリーグ戦4連覇に貢献し、大学代表としても活躍。日本生命に入社して2年目の2013年に社会人ベストナインに選ばれ、同年秋のドラフト会議で巨人から石川歩(ロッテ)の外れ1位指名を受けてプロ入りを果たした。

 球団からは阿部慎之助の後継者として大きな期待を受け、プロ1年目から63試合に出場し、そのうち29試合でスタメンマスクをかぶった。2年目の2015年には70試合出場(スタメン56試合)と出番を増やして多くの経験を積むと、昨季は129試合にスタメン出場して正捕手として巨人投手陣をリード。2塁への素早い送球で両リーグトップの盗塁阻止率.356を誇った。

 昨季の打率.204の打撃面やキャッチングなどに課題を残すが、セ・リーグ唯一の規定打席到達捕手として重宝され、2014年の日米野球、2015年の欧州代表戦、2016年の強化試合に続いての選出。現状、第3捕手の立場となるが、エースとして期待される菅野智之(巨人)の登板時には先発出場のプランもある。強豪撃破へ向けた重要な役割を担っている。