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創価大・望月大希がプロ9球団の前で好救援6回10三振 石川柊太を彷彿とさせる声も【東京新大学野球】

 4月3日、東京新大学野球春季リーグが開幕。ドラフト候補右腕3人を擁する創価大はエースの杉山晃基投手(4年・盛岡大附)が本調子ではなく3回1失点で降板するも、4回からマウンドに上がった身長186cm右腕・望月大希投手(4年・市船橋)の好投に打線が応え、7対1で東京学芸大に快勝した。

 エースの不調をライバルが救った。先発の杉山は最速151キロを記録したが、先頭打者本塁打を浴びるなど3回2安打4四球1失点で降板。4回から岸雅司監督は「先発させようか迷った」というほど状態の良かった望月を投入。
すると、3月28日のオープン戦で法政大を相手に2失点完投勝利を挙げるなど好調だった望月はいきなり連続三振を奪って快調な滑り出しを見せた。その後も140キロ前後ながらキレの良いストレートでことごとく相手打者を差し込んでいき、ブレーキの効いたカーブやツーシーム、縦に落ちるスライダーなどを駆使して東京学芸大打線を寄せ付けず。6回を投げて2安打無四球10奪三振の好投でチームを快勝に導いた。

 この日はバックネット裏にNPB9球団10人のスカウトが集結。望月自身は「気にせず自分の投球をするだけでした」と振り返ったが、大きなアピールを果たすとともに、創部史上初の日本一を目指すチームにこれ以上ない形で勢いをつけた。

★ソフトバンク・福元淳史スカウト
「ストレートは球速以上のものを感じます。体ができてくれば、ウチの石川柊太のようになっていきそうです」
★広島・尾形佳紀スカウト
「角度がありますし、腕が遅れて出てきて前で離せるので、打者は相当近くから投げられているように感じて打ちづらいでしょう」
★ロッテ・永野吉成チーフスカウト
「角度のある球筋ですから、体ができてくれば面白い投手になりそうです」

◎創価大・望月大希投手
「いつでも行ける準備はしていました。テンポ良く無四球で投げることができ良かったです。投球の組み方で球数を減らすこともできて完投能力も付いてきました。リーグ優勝して日本一を獲ります」

◆東京新大学野球第1週1回戦
学芸大 100000000=1
創価大 10000231X=7
【学】●荻沢、邑澤、河野-飯出
【創】杉山、○望月-萩原
本塁打:学芸大・酒井(1回・ソロ)

昨秋から好投を続ける望月。同じくプロ志望である同期の杉山、小孫竜二と切磋琢磨を続けている


文・写真=高木遊