BASEBALL GATE

侍ジャパン

51鈴木 誠也(広島東洋)
日の丸を背負う選ばれし戦士たち

写真提供=Gettsy Images

 “神ってる”男として昨季の広島旋風の原動力となった若き強打者。小久保ジャパンの新戦力としてWBCに乗り込む。

 東京出身。二松学舎大附高ではエースとして活躍したが、高校通算43本塁打のパンチ力にスピードも買われ、2012年秋のドラフト会議で広島から野手として2位指名を受けてプロ入り。高卒1年目から2軍でレギュラーを確保すると、9月に1軍デビューを果たして以降11試合に出場。翌2014年にはシーズン36試合に出場するとともに、同年11月に行われた第1回21Uワールドカップでは打率.423と活躍して大会ベストナインにも選ばれた。

 2015年には外野手に転向し、97試合に出場して打率.275、本塁打5、打点25と飛躍への足掛かりを掴むと、プロ4年目の昨季に大ブレイク。6月に2試合連続サヨナラホームランを放つなどシーズンを通して勝利に貢献し、129試合で打率.335、29本塁打、95打点、16盗塁と出色の働きを披露。ベストナイン&ゴールデングラブ賞を受賞して一気にスターダムにのし上がった。

 この活躍もあって、シーズン終了後のオランダ、メキシコとの強化試合のメンバーに選ばれると、延長10回に勝ち越しの満塁本塁打を放つなどアピールに成功。勝負強いバッティングだけでなく、俊足、強肩も魅力。23歳は今メンバーの中で野手最年少。球界の未来を背負うスター選手としてWBC舞台で大暴れするつもりだ。