BASEBALL GATE

侍ジャパン

17藤浪 晋太郎(阪神)
日の丸を背負う選ばれし戦士たち

写真提供=Getty Images

 1メートル97、89キロの肉体に世界基準のポテンシャルを秘める甲子園の申し子。進化した姿をWBC舞台で披露するために闘志を燃やしている。

 小学生時代からエリート街道を歩み、小学3年生時にはAA世界選手権に日本代表として出場。大阪桐蔭高では1年夏からベンチ入りして2年夏からエースとして活躍。1年後輩の森友哉(西武)とバッテリーを組み、3年時には史上7校目の甲子園春夏連覇を達成。3年夏の準決勝・明徳義塾戦で9回2安打8奪三振、決勝・光星学院戦ではと9回2安打14奪三振で2試合連続完封での戴冠だった。

 2012年秋のドラフトで4球団から1位指名。抽選の結果、地元の阪神へ入団すると、高卒1年目から開幕ローテ入りして10勝6敗、防御率2.75の好成績。プロ2年目の2014年も2ケタの11勝(8敗、防御率3.53)を挙げると、翌2015年には14勝(7敗、防御率2.40)をマークするとともにリーグ最多の7完投4完封、そして221奪三振で最多奪三振のタイトルを獲得。同期の大谷翔平(日本ハム)とともに球界の未来を背負う存在として期待通りの成績を残した。

 侍ジャパンとしては、2014年の日米野球、2015年の欧州代表戦と出場。しかし、2015年秋のプレミア12は右肩の炎症を理由に出場を辞退した。そして昨季はマウンド上で精彩を欠く場面が目立って7勝(11敗、防御率3.25)止まり。それでもメンバー入りしたのはこの男の持つ可能性に誰もが惹かれるから。オフ明けから精力的なトレーニングで進化を続け、世界の強打者を相手に自らの能力を再証明する。

【Baseball Gate Analysis】侍ジャパン プレーヤーピックアップ #17藤浪 晋太郎