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高校野球

最速145kmを投げる身長約2mの大型右腕。アドゥワ 誠(松山聖陵高)

「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

アドゥワ 誠 あどぅわ・まこと
松山聖陵高
投手・右投右打・196センチ86キロ・1998年10月2日生(18歳)

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 この夏に甲子園初出場を果たし、準優勝した北海に1対2と善戦した松山聖陵(愛媛)高のエース右腕。196センチの長身とナイジェリア人の父、Vリーグダイエーで活躍した母から譲り受けた長い腕をフルに使い、他の投手から出せない角度から投げ込む最速145キロ、常時130キロ中盤のストレートと、縦スライダー、チェンジアップ、スローカーブを持ち味とする。
 熊本県熊本市出身で中学時代は熊本中央リトルシニアで投手兼遊撃手。甲子園で見せた見事なバント処理の起源はここにある。松山聖陵入学後は1999年に沖縄尚学高の三塁手として県勢センバツ初優勝を成し遂げた荷川取秀明監督の下で基礎体力から取り組み、1年秋から徐々に登板数を増やしていった。

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 大きな転機になったのは2年夏の愛媛大会と2年秋・愛媛県大会中予地区予選での「初戦敗退」。リリーフで逆転サヨナラ負けを喫した2年夏には「エースの責任」を、2年秋「スライダーに頼りすぎて打たれた」新田戦ではストレートの重要性を知り、冬場は週6回を費やしての筋力強化とストレート中心の投球練習に取り組んだ。
 これによりスライダーの多投で下がり気味だった腕が上がり、ボールの質も良化。春以降、再び投げ始めたスライダーも秋までの横スライダー・カウント球が、縦方向への決め球へ進化した。
 最後の夏は投球の強弱と高低の使い方も修得し、愛媛大会6試合41回3分の2を投げて四死球10・防御率1.30と安定した内容で甲子園初出場へ松山聖陵を導く活躍。甲子園でも187球の熱投で北海を苦しめたアドゥワ。10月20日は常々話す目標「勝てる投手」に進化するためのスタートラインになる。
 
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