BASEBALL GATE

高校野球

アジア頂点獲得への原動力となった侍U-18代表。堀 瑞輝(広島新庄高)

「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

堀 瑞輝 ほり・みずき
広島新庄高
投手・左投左打・177センチ72キロ・1998年5月10日生(18歳)

2a205677c4b6a9036b78baf3a1ce45d1

 

サイドスローに近いスリークォーター気味の腕から繰り出されるから常時140キロ~145キロ前後のストレート。120キロ後半を計測する左打者の背中から入るキレ味鋭いスライダー。120キロ台のチェンジアップや120キロ台のツーシーム、100キロ台のカーブと多彩な球種を持つ。内外角・高低についても広く使える実戦向きの投球術も備え、ワンポイントでも先発でも使いやすい特徴を持つ左腕として多くの球団が熱視線を送る。

ドラフト候補約50人を徹底解説!「ドラフトを待つ男たち」配信中

広島県南部の呉市立呉昭和中出身の堀は一念発起し同県北部の広島新庄高校入学後、1年秋からエースとして台頭。この秋は中国大会に出場しステップを踏むと2年夏には同校を初の夏甲子園出場に導く快投を見せた。さらに甲子園では綾部翔(現:横浜DeNA)擁する霞ヶ浦(茨城)との初戦でも堂々としたピッチングで2失点完投勝利。2回戦では清宮幸太郎(現2年)早稲田実業相手に3回3分の2・3失点で敗れたものの、2年生としては上々の成績を残した。

2年秋の中国大会所詮で開星(島根)に7失点コールド負け。3年春の広島県大会準々決勝で如水館に敗れた後は、下半身強化などでチェンジアップをマスターし、これまで140キロ前後だったストレートの球速も最速147キロまで大アップ。夏の広島大会では44回を投げて63奪三振。甲子園でも計3試合30イニングを投げて4失点に抑える快投で2勝。

この活躍が認められ第18回BFAアジアU-18選手権「侍ジャパンU-18代表」に召集されると、第一次ラウンドのチャイニーズ・タイペイ戦では「スライダーで抑えられる自信があったので、スライダーで攻めていった」強気の感情を左腕に込め、5回一死からのロングリリーフで7奪三振・無失点。チャイニーズ・タイペイとの再戦となった決勝でも4イニング8奪三振無失点と完璧な内容で、2大会ぶりアジア頂点獲得への原動力となった。

そして「希望郷いわて国体」では自己最速の150キロをマークし準優勝。成長カーブを止めないまま高校野球をやり切った堀瑞輝は、希望に胸膨らませて10月20日の吉報を待つ。

関連記事

最速145kmを投げる身長約2mの大型右腕。アドゥワ 誠(松山聖陵高)
アマチュア球界屈指の守備力を誇る俊足遊撃手。源田 壮亮(トヨタ自動車)
メジャースカウトが大学No.1と評価する本格派。池田隆英(創価大)