BASEBALL GATE

侍ジャパン

1内川 聖一(福岡ソフトバンク)
日の丸を背負う選ばれし戦士たち

写真提供=Getty Images

 唯一無二の打撃技術を持つ球界屈指の安打製造機であり、右打者の歴代最高打率記録保持者。前回WBCからのリベンジへの想いは、誰よりも強い。

 大分工高時代は甲子園未出場。骨に穴が開く骨嚢腫によって左かかとを3度も手術したが、当時から打撃技術への評価は高く、2000年のドラフト会議で横浜(現DeNA)から1位指名を受けてプロ入り。高卒1年目から1軍出場も果たすなど順調にステップアップを図る中、頚椎圧迫による体調不良に見舞われたが、それを乗り越えた2004年に94試合に出場して17本塁打をマーク。外野手に転向した後の2008年には、開幕から絶好調で右打者歴代最高の打率.378をマークして首位打者を獲得した。

 その後、2010年オフにFAでソフトバンクに移籍。加入1年目に打率.338をマークして史上2人目となるセ・パ両リーグでの首位打者を獲得。同時にチームのリーグ優勝に貢献してシーズンMVPも受賞した。以降も常勝軍団の主軸として活躍し、7年連続で打率3割を達成。ベンチ前での“アゴタッチ”でもチームを盛り上げた。

 侍ジャパンには2009年の第2回WBCで初選出。計6試合に出場して打率.333の高打率を残すとともに、決勝・韓国戦でレフト線へのヒットを好捕&好送球で大仕事。2013年の第3回WBCでも打率.348とバットでは結果を出したが、日本が敗れた準決勝・プエルトリコ戦では、走塁ミスを犯して敗戦の一端を担った。自身3度目のWBCでは、必ず最後に笑って見せる。