BASEBALL GATE

侍ジャパン

12秋吉 亮(東京ヤクルト)
日の丸を背負う選ばれし戦士たち

写真提供=Getty Images

 急浮上してきた右サイドハンドの鉄腕リリーバー。誰よりも早くWBC球に対応し、世界舞台での活躍を夢見る。

 高校時代は東京の足立新田のエースとして活躍し、3年夏には都4強進出に貢献。卒業後に中央学院大を経て社会人のパナソニックへ。都市対抗で活躍すると、大学・社会人のメンバー構成で出場した12年のアジア野球選手権で3勝を記録して日本の優勝に貢献した。

 2013年秋のドラフトでヤクルトから3位指名されてプロ入り。1年目は開幕ローテーションとしてスタートしたが、すぐにリリーフに転向すると、中継ぎ、セットアッパー、さらにはクローザーとしてフル回転し、いきなり61試合に登板して3勝4敗19ホールド5セーブ、防御率2.28の好成績を収めた。

 翌2015年はセットアッパーとして74試合に登板して6勝1敗22ホールド、防御率2.36の好成績でチームのリーグ優勝に貢献すると、昨季はシーズン途中から抑え役を務め、70試合で3勝4敗10ホールド19セーブ、防御率2.19と抜群の安定感を見せた。

 侍ジャパンには昨年11月の強化試合で初選出。当初は“中継ぎの一人”だったが、他の投手がWBC球の扱いに苦しむ中、海外選手を相手にほぼ完璧なピッチングを披露して首脳陣の評価が急上昇。最終回に投げる準備を進めながら、心技体すべてに万全の状態で大会に臨む。