BASEBALL GATE

侍ジャパン

11菅野智之(読売)
日の丸を背負う選ばれし戦士たち

写真提供=Getty Images

 日本の期待を一身に背負うサラブレットエース。球界随一の完成度の誇る孤高のピッチングで世界一奪還を誓う。

 祖元東海大相模高校野球部監督の原貢氏を祖父に、前巨人軍監督にして第2回WBCの優勝監督の原辰徳氏を伯父に持ち、自らも幼少期から一流の野球に触れながら、東海大相模高、東海大とエースとして活躍。甲子園出場は果たせなかったが、大学時には数々のリーグ記録を塗り替え、最速157キロ右腕としてプロからも大きな注目を集めた。

 その後、2011年のドラフト会議では日本ハムが交渉権を獲得したが、入団を拒否して1年間の浪人生活を選択し、翌年に巨人からの単独1位指名を受けてプロ入り。1年目から不動の先発ローテーションとして27試合に登板して13勝6敗、防御率3.12の好成績を残すと、2年目の2014年にも12勝5敗、防御率2.33で最優秀防御率のタイトルを獲得し、ベストナインにも選ばれた。

 昨季は4年連続の2ケタ勝利こそ逃したが、189奪三振、防御率2.01の2冠を獲得してピッチング自体は進化。ストレートの威力、変化球の切れ、精度、制球力、スタミナとどれをとっても球界を代表する実力を身に着けた。

 侍ジャパンとしては2015年秋のプレミア12で初のメンバー入り。昨年秋の強化試合は故障で登板を回避したが、年が明けてからは万全の調整を続け、大谷翔平が辞退した今、日本エースとして世界打倒へと向かう。