米大リーグ日本開幕第２戦 　アスレチックス戦の８回の守備で交代し、サービス監督（左）と抱き合うマリナーズのイチロー外野手＝２１日、東京ドーム【写真提供：共同通信社】

　21日に行われたオークランド・アスレチックスとシアトル・マリナーズのMLB開幕第2戦は延長12回の末、5対4でマリナーズが勝利し、開幕2連勝を飾った。

　2戦連続で9番・ライトでスタメン出場したイチローは4打席ノーヒットに終わり、8回裏に交代。試合後に会見を行い、「今日のゲームを最後に、現役生活に終止符を打つことになりました」と現役引退を発表した。メジャー初先発の菊池は「楽しかったのが一番」という初マウンドで5回2死まで1失点と好投したが、無念の降板でメジャー初勝利を逃した。

　試合は序盤からマリナーズが一発攻勢で試合の主導権を握った。2回にベッカムの2ランで先制すると、続く3回にもハニガーがレフトスタンドへ豪快な一発を放って追加点を奪った。

　アスレチックスは先発の菊池から4回まで得点を奪えなかったが、5回にオルソン、プロファーの連打でチャンスを作り、セミエンのタイムリーで菊池をKO。相手ミスでさらに1点を奪って1点差とした。7回にはマリナーズが1点を奪ったが、その裏にアスレチックスがデービスの2点タイムリーで同点に追いついた。

　MLBルールで制限なしの延長戦に入った12回、マリナーズは1死満塁からサンタナのショートゴロが併殺崩れの間に決勝点を奪った。2連敗を喫したアスレチックスのメルビン監督は「今日は勝つチャンスがあった。日本まで来て2試合も負けたのは残念」と悔しそうだったが、引退したイチローについて「野球の歴史に名を刻んだ選手。私も選手たちもみんな彼を尊敬している」と敬意を示した。