米大リーグ日本開幕戦 　開幕戦に勝利し、チームメートとタッチを交わすマリナーズのイチロー（右から２人目）＝東京ドーム【写真提供：共同通信社】

　20日に行われたオークランド・アスレチックスとシアトル・マリナーズのMLB開幕戦は、計5本塁打が飛び交った中、マリナーズが9対7で打ち勝った。「9番・ライト」で先発出場したイチローは、第1打席がセカンドフライ、第2打席は四球で、4回に交代した。

　初回にアスレチックスのビスコッティがバックスクリーンへ先制本塁打を放って以降、試合は壮絶な打ち合いとなった。マリナーズは2点ビハインドで迎えた3回、ベッカムのタイムリーで1点を返し、さらに満塁のチャンスでサンタナの「あんな方向に飛ぶとは思わなかった」というライトスタンドへのグランドスラムでこの回一挙5点を奪って逆転した。その後も4回に1点、5回にもベッカムの2ランなどで3点を追加したマリナーズが逃げ切った。

　アスレチックスは3回にデービスの2ラン、7回にはチャップマンの3ランと一発攻勢で追い上げたが、試合前半に投手陣が失点を重ね、反撃も及ばなかった。

　マリナーズ先発のゴンザレスは、初回から3イニング連続で失点したが、味方の援護に助けられ、6回4失点で自身初の開幕投手を勝利で飾った。7回には2番手のランピローが打たれて2点差まで追い上げられたが、その後はギアリン、ロスカップが反撃を許さず、最後はクローザーのストリックランドが三者凡退で締めくくった。

　明日21日も東京ドームで試合が行われ、マリナーズは西武から移籍した菊池雄星が先発マウンドに上がる予定となっている。