BASEBALL GATE

MLB

MLB公式サイトが「トップ100選手」を決定 ダルビッシュと田中がランクイン


MLB公式サイトが、過去のパフォーマンスや新シーズンへの期待値を込めてメジャーリーガーを“格付け”し、現時点での「トップ100プレーヤー」を発表している。日本人では、ダルビッシュ有投手(レンジャーズ)、田中将大投手(ヤンキース)の2人がランクイン。今季も所属球団でエースとしての役割が期待される2人の右腕は、メジャーでもトッププレーヤーとして認められているようだ。

■現時点での「MLBトップ100プレーヤー」に日本人投手2人

 MLB公式サイトが、過去のパフォーマンスや新シーズンへの期待値を込めてメジャーリーガーを“格付け”し、現時点での「トップ100プレーヤー」を発表している。日本人では、ダルビッシュ有投手(レンジャーズ)、田中将大投手(ヤンキース)の2人がランクイン。今季も所属球団でエースとしての役割が期待される2人の右腕は、メジャーでもトッププレーヤーとして認められているようだ。

 100位で登場するのダルビッシュ。99位はウィルソン・ラモス(レイズ)、98位はサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)、97位はヤディアー・モリーナ(カージナルス)と捕手が続き、96位は同僚のコール・ハメルズ投手(レンジャーズ)、95位は昨年のサイ・ヤング賞右腕リック・ポーセロ投手(レッドソックス)となっている。

 ダルビッシュは2年目の2013年に32試合登板で13勝9敗、防御率2.83、リーグトップの277奪三振と好成績を残し、サイ・ヤング賞投票で2位に入った。その後は負傷の影響でフル回転したシーズンはないが、昨年5月にトミー・ジョン手術後のリハビリから復帰。6年契約の最終年となる今季は完全復活が期待されている。

 また、田中は68位に入った。メジャー3年目の昨季は初めてシーズンを通して先発ローテーションを守り、31試合に登板。199回2/3を投げ、14勝4敗、リーグ3位の防御率3.07、同5位のWHIP(1イニングあたりの被安打+与四球)1.08をマークした。名門球団の絶対的エースとして挑む今季は3年連続の開幕投手が内定している。

■田中のスプリットは「未だデンジャラス」、MLB公式サイト選出のトップ20プレーヤーは?

 メッツなどで活躍した元投手のロン・ダーリング氏はMLB公式サイトの特集動画の中で、メジャー1年目の2014年に右肘靭帯部分断裂を負う前の田中について「彼は望むもの、全てを兼ね備えていました。95マイル(約153キロ)の速球、消えるスプリット、どんな打者をもアウトにすることができる残忍なスライダーを」と絶賛している。

 田中は当時、トミー・ジョン手術を受けず、保存療法を経て約2か月半後に復帰。その後は乱調のたびに地元メディアなどに肘の不安を指摘されたが、昨年の投球で雑音を封じた。ダーリング氏も「復帰後のスプリットは未だデンジャラスです」と指摘。さらに「タナカを見ているとベースボール・インテリジェンスのようです。速球を狙っていればスプリットを投げてきます。遅い球を待っていれば、非常に良い速球を投じてきます」と投球術を高く評価している。69位はベン・ゾブリスト内野手(カブス)、67位はスティーブン・ストラスバーグ投手(ナショナルズ)となっている。

 2017年シーズンは日本人投手がサイ・ヤング賞争いに絡むことを期待したいところだ。

 なお、MLB公式サイトが格付けしたトップ20プレーヤーは以下の通り。メジャー最強とされる投手と野手が“順当”にトップ2に選出された。

20位 カルロス・コレア内野手(アストロズ)
19位 フランシスコ・リンドーア内野手(インディアンス)
18位 フレディ・フリーマン内野手(ブレーブス)
17位 バスター・ポージー捕手(ジャイアンツ)
16位 アンソニー・リッゾ内野手(カブス)
15位 ロビンソン・カノ内野手(マリナーズ)
14位 マックス・シャーザー投手(ナショナルズ)
13位 ポール・ゴールドシュミット内野手(ダイヤモンドバックス)
12位 ノーラン・アレナド内野手(ロッキーズ)
11位 コリー・シーガー内野手(ドジャース)
10位 ジョーイ・ボット内野手(レッズ)
9位 ブライス・ハーパー外野手(ナショナルズ)
8位 ムーキー・ベッツ外野手(レッドソックス)
7位 マニー・マチャド内野手(オリオールズ)
6位 ミゲル・カブレラ内野手(タイガース)
5位 ホセ・アルトゥーベ内野手(アストロズ)
4位 クリス・ブライアント内野手(カブス)
3位 ジョシュ・ドナルドソン内野手(ブルージェイズ)
2位 クレイトン・カーショー投手(ドジャース)
1位 マイク・トラウト外野手(エンゼルス)

関連リンク