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「耐久力上昇」目指す前田健太、1年間で約7キロ増量 地元メディアが報じる


ドジャースの前田健太投手は、メジャー2年目のシーズンへ向けて16日(日本時間17日)に米アリゾナ州でキャンプインした。米メディアは、前田が昨年より15ポンド(約6.8キロ)増量したことに注目。MLB公式サイトは「マエダは筋肉を付け、200イニングを目指す」とのタイトルで特集している。

■200イニング到達を目標に掲げる前田、「体重増量は重大な意味を持つ」

 ドジャースの前田健太投手は、メジャー2年目のシーズンへ向けて16日(日本時間17日)に米アリゾナ州でキャンプインした。米メディアは、前田が昨年より15ポンド(約6.8キロ)増量したことに注目。MLB公式サイトは「マエダは筋肉を付け、200イニングを目指す」とのタイトルで特集している。

 前田は1年前に175ポンド(約79.4キロ)だった体重を190ポンド(約86.2キロ)まで増やしたという。記事の中で、本人は通訳を介して「今年最大の目標は、より多くのイニングを投げることです」とコメント。今季は、先発投手にとって大台となる200イニング到達を目標に掲げているが、「試合で長いイニングを投げるのは、難しいことだと分かったんです。多くのイニングを投げるには、信頼される必要があります。ローテーションを守り、みんなと同様に扱われたいです」とも話している。

 増量はそのための準備のようだ。「マエダは、増量することで耐久力が上昇するという提案を受け入れた」。MLB公式サイトはこのように言及しており、「体重増量は重大な意味を持つとマエダは語っている」とも紹介。この1年間で10ポンド(約4.5キロ)の筋肉をつけたことにも触れている。

■2年目への自信を漂わす前田、「効率的に打者と対峙できる」

 前田はオフの間、自身のインスタグラムなどで本拠地ドジャースタジアムでの自主トレの様子を頻繁に報告していた。すべてが手探りだった昨年とは違い、2年目を迎えて「やりたいことが出来ている」という。そして、自主トレに手応えを感じていると、地元メディアの取材に答えている。

 今季、カギとなるのはカットボールになりそうだ。「カッターはゴロを生み出し、チェンジアップは三振を取りたい場面に温存することが出来ると期待している」。記事では、このように紹介。前田自身は「(去年は)打者のことを知りませんでした。彼らの傾向を把握するの難しかったんです。だから、結局、僕は最初から全力で投げるようにしていました。今は打者のことが分かります。多分、効率的に打者と対峙できると思います」と話したという。

 昨季は、絶対的エースの左腕カーショーらドジャースの先発投手陣が次々と負傷離脱する中、ただ1人、先発ローテーションを守り32試合に登板した。日本人メジャーリーガーとしては、2012年のダルビッシュと並んで最多タイとなる16勝(11敗)をマーク。防御率も3.48と優秀な数字を残り、新人王投票では3位に入った。ただ、投球回数は175回2/3とやや物足りない結果に。プレーオフでも本来の投球を出来なかった。まずは、一流投手の証となるレギュラーシーズンでの200イニング達成へ向け、努力を続けている。

 昨年覇者のカブスとともに、世界一の最有力候補と見られているドジャース。カーショーが本来の投球を見せ、前田が200イニングに到達し、その他の先発投手も役割を果たせば…。5年連続の地区制覇、そして、その先にあるワールドシリーズ制覇が見えてくる。

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