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プロ野球

野球解説者から都内ゲイバーまで 今季のブレイク候補選手をきいてみた!

吉田正尚選手

 キャンプも始まるなど、いよいよ2017年シーズンも迫ってきたプロ野球。
そこで今回は、様々な角度から「今季のブレイク候補選手」をピックアップ! 

 まずは王道、野球解説者がプッシュするブレイク候補選手。
選んでくれたのは高橋尚成さん(元巨人ほか)と、里崎智也(元ロッテ)さん。野球らしく、9人選んでほしいとお願いしてみました。その名も「ブレイク・ナイン」。

高橋さんが選ぶブレイク・ナイン

投手:長谷川潤(巨人)
捕手:森友哉(西武)
内野手:岡本和真(巨人)
内野手:陽川尚将(阪神)
内野手:平沢大河(ロッテ)
内野手:山川穂高(西武)
外野手:オコエ瑠偉(楽天)
外野手:吉田正尚(オリックス)
外野手:関根大気(DeNA)

里崎さんが選ぶブレイク・ナイン

投手:高橋純平(ソフトバンク)
捕手:柿沼友哉(ロッテ)
内野手:平沢大河(ロッテ)
内野手:呉念庭(西武)
内野手:岡本和真(巨人)
内野手:該当者なし
外野手:吉田正尚(オリックス)
外野手:重信慎之介(巨人)
外野手:岡大海(日本ハム)

 森や岡など、ある程度、一軍実績のある選手もいるが、これは「大」ブレイクを期待ということ。注目はお二人からともに名が挙がった平沢、岡本、吉田正だろう。
岡本は「右打者であれだけの長打力がある選手はそういない。2軍での活躍も見るとスターになる要素は十分に持っている。期待も込めて選びました」と高橋さんがイチオシ。
一方、里崎さんは「ロッテの内野の層は厚いが、がんばり次第でレギュラー奪取も可能」と平沢をイチオシ選手に選んでくれた。

ちなみに里崎さんは「昨季のフレッシュ・オールスターでの投球が素晴らしかった」高橋と、U-23侍ジャパンでの活躍が印象深い柿沼もイチオシとのこと。高橋は強力なソフトバンク先発陣に入れるか、柿沼は若くして正捕手となった田村龍弘にどう挑むか、それぞれ楽しみ!

 さて、ここからはちょっと趣向を変えて、「数字」に着目してブレイク選手を予想! 

選出者は野球ライターのキビタキビオさん。野球選手のさまざまなプレーのストップウォッチで計測し、選手の能力、評価に一石を投じている「炎のストップウォッチャー」として知られ、最近は「球辞苑」(NHK)にもレギュラー出演している。

 そんなキビタさんが挙げたのは吉田正(オリックス)、横田慎太郎(阪神)、関谷亮太(ロッテ)の3人。ここでも吉田正!
「昨季の吉田正の全ホームランの滞空時間を計測したところ、10本中7本が低〜中弾道を示す4秒台以下でした。実は山田哲人(ヤクルト)や筒香嘉智(DeNA)らの長距離砲は、例外なくこのほかに6秒台の高い弾道で運ぶような本塁打も数多く打っている。
吉田は8月12日の第1号のみとはいえ滞空時間6秒32を記録しており、打てないわけではない。2017年にこの高弾道の本塁打がバンバン出るようなら、本塁打王のタイトル争いに加わると思います」

 キビタさんによれば、打球の滞空時間は長打力と密接に関係しているとのこと。2年目の本塁打王、あり得る?

 続く横田は昨季から打撃が注目されているが、キビタさんが注目したのは脚力。
「俊足としての素質も高いんですよ。昨年、参加した台湾のウィンターリーグでは、内野ゴロ時の一塁かけ抜けで最速3秒93を計測。3秒台は一軍でも走塁でメシが食えるレベルです。
常に全力疾走する意欲もあるので、金本監督は2017年こそ我慢の起用を続けてほしい。足を活かして不調時を乗り越え開花すれば、トリプルスリーも夢じゃないと思いますよ」

 なんとも阪神ファンの夢が広がる話! 
最後の関谷は、ちょっと特殊な能力が注目だという。
「関谷の一塁牽制のスピードはプロ屈指レベルなんです。2016年のプロ野球で牽制動作に入ってから一塁手が捕球するまでのタイムを計測したところ、1位が西勇輝(オリックス)で最速0秒96、2位が涌井秀章(ロッテ)で0秒98、関谷はそれに続く第3位の1秒02を計測しました。2017年は関谷が一塁に走者を背負ったときのマウンドに注目してほしいですね」

関谷亮太選手

 へ〜。数字っていろいろなことを教えてくれているんですね。プロ野球を一段、深く楽しめそうです!

 と、ここまで王道的なブレイク予想選手を挙げてきたけど、それだけがプロ野球選手の魅力ではない。やっぱりスター性も大切! というわけで、ここからはブレイクしそうな選手〝イケメン〟編!
 
選んでくれたのは、野球雑誌界の『明星』ともいうべきアイドル野球雑誌『プロ野球ai』『輝け甲子園の星』を長く手がけ、野球女子の嗜好に詳しい編集者・ライターの樫本ゆきさんだ。
「注目は西川龍馬(広島)、柴田竜拓(DeNA)、浅間大基(日本ハム)の3人ですね」
 さすが!これまで名前が挙がった選手とまったくカブり無し!

 ちなみに西川はこんな顔。

西川竜馬選手

 柴田はこんな顔。

柴田竜拓選手

 浅間はこんな顔。

浅間大基選手

ただ、みんないい顔しているけど、わかりやすいイケメンでもないような気も……。

「西川選手は単打を二塁打にする俊足と、一見クールそうに見えて時おり見せる笑顔のギャップが魅力。高校時代、球場外で取材した時は、となりで冷やかす母親を『っるせなぁ!』と追い払いながら大テレしていたのが印象的。オカンに素直な自分を見せられないという、母性本能をくすぐられる『手こずらせタイプ』です!」

 なるほど! よくわかりませんが熱意は伝わります!
「柴田選手は国学院大時代『小柄なくせにホームランうつとかクソかわええ!』と一部JDの中で大人気でした。身長が167cmなのですが、小柄な選手ってサインとかもらう時、『目線が同じ』なので、女の子たちはドキっとするんです。親近感あるというか、小動物っぽくて頭をなでなでしたい。
野球をやっている時の真剣な顔と、ふだんのカワイイ顔のギャップがやばい。エクボがやばい。しかも右だけって卑怯!! 誰よりも努力家な柴田選手なので、きっと来年は内野手争いに勝ち取ってレギュラーをつかんでくれるはず」

 なんとも女子でないとわからない世界ですね!右だけのエクボとか!
「浅間選手の魅力は、一言で言うと『自分のイケメンにゼンゼン気づいていない感じ』だと思います。新宿生まれ、新宿育ちの都会派で、背も高く、小顔で、横高時代は『プリンス』と呼ばれたこともあるんですが、容姿のことを褒められても無反応。根っからの野球小僧なのでしょうね。『むとんちゃくすぎる(注・樫本さんの表記ママ)』ところが魅力です」

 男からするとちょっとイラッとしますね!(卑屈)
「(無視して)高2夏は松井裕樹(楽天)からホームランを打って桐光学園に勝利し甲子園!あの1発を、松井投手はまだ根に持っていますからね……。2年間でまだ一度もない1軍での対戦、来季は見たいです」
 あ、でも最後は野球的ないい話! 浅間選手、今季のレギュラー獲得を期待しましょう。樫本さん、ありがとうございました!

 しかし、やはり視点が違うと名前が挙がる選手も全く変わってくるものなんですね。
 ただ、このブレイク・イケメン候補選手たちが新のスターになるには、より幅広い人々の人気を集めることも必要なはず。この予想はどれだけ支持されるのか、たとえば美にうるさいゲイのみなさんの意見も聞いてみたい。
というわけで、都内ゲイバー緊急アンケート。西川、柴田、浅間の3人だけだと少ないので、既にルックスに定評のある選手の中から独断で谷口雄也(日本ハム)、金子侑司(西武)、小林誠司(巨人)を加えた6人の人気投票を実施してみました。

都内ゲイバーで聞いたイケメン選手人気ランキング
1位 柴田竜拓 10票
2位 小林誠司 7票
3位 西川龍馬 6票
4位 浅間大基・金子侑司 3票
6位 谷口雄也 1票

 うおおおおおおおお! 樫本さん、ごめんなさい! まさかの(?)柴田1位。
コメントも「笑顔に一目ボレ」「さわやかで優しそう」「男っぽいけど、目尻が下がっててかわいい」「10年くらい前に付き合って、まだちょっと引きずっている元彼に似ている」などなど、マイナスコメントは一切なしでした。柴田、注目です。
 しかしながら、野球ファンの間ではルックスには定評のある谷口(剛力彩芽似)の最下位も意外であった。が、投票にこそ至らなかったが「●●やりたい」などという声が7票。そうか、みなさんの間で谷口は(以下自粛)。

 というわけで、硬軟織りまぜた2017年ブレイク選手予想、いかがだったでしょうか?
 いずれも異なる魅力をもった選手たち。活躍を大いに期待しましょう!


恵比寿「BARべろべろぱんだ」の「いっさ」さん(小林推し)

編集・文/田澤健一郎 取材協力/高橋ダイスケ・キビタキビオ・樫本ゆき・鯨井隆正