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他球団も驚愕「初めて見た」 オリックスに衝撃の“喋りすぎる助っ人”現る


衝撃のキャラクターの持ち主だ。オリックスの新外国人、フィル・コーク投手(34)。パイレーツから今季新たに加わった、メジャー通算407試合登板のキャリアを誇る左腕が、キャンプ地・宮崎で注目を集めている。

■ブルペン投球中、放送禁止用語に「アァッ!」…最後は「GAME OVER!」

 衝撃のキャラクターの持ち主だ。オリックスの新外国人、フィル・コーク投手(34)。パイレーツから今季新たに加わった、メジャー通算407試合登板のキャリアを誇る左腕が、キャンプ地・宮崎で注目を集めている。

 キャンプ4日目となった4日、今キャンプ2度目のブルペンでの投球練習。ピッチング中にもかかわらず、とにかく喋る、喋る、喋る……。1球ごとに後方で見守る通訳と言葉を交わし、時に、その言葉は捕手にも、審判にも向けられる。自分のボールに納得がいかなければ、「アァッ!」と声を荒げ、“放送禁止用語”が口を突くこともある。

 この日の投球練習では29球目からは捕手に球種のサイン出しを要求。だが、自ら求めたにもかかわらず、サインに首を振って、球種を口頭で伝えることも……。最後の39球目を投げ終えると「GAME OVER!」と大声で叫ぶと、捕手へと駆け寄って、ガッチリとハグ。勝利の瞬間までシミュレーションしているようだった。

 投球練習を終えてもロッカーには戻らず、しばらく塚原頌平のピッチングに後方から熱視線。声をかけて、アドバイスを送る場面もあった。

■他球団の関係者「初めて見た」…でも、奇人に見えてメジャー実績は十分

「選手同士でアドバイスし合うことはメジャーでもやっていたこと。コーチが気付いていないことだってあるからね」という。この日、オリックスのキャンプ地を訪れていた、他球団の関係者が「ブルペンであんなに話すヤツ、初めて見たよ……」と驚愕した。

 こう見ると、“奇人変人”のようだが、積み上げてきた実績は相当なものだ。

 02年のドラフトでヤンキースに指名されると、08年にメジャー初出場。ヤンキース、タイガース、カブス、ブルージェイズ、パイレーツなどを渡り歩いた。ヤンキース時代の09年には72試合に登板。5年間在籍したタイガースでは74、48、66、49、62試合に投げており、9年間でメジャー通算407試合のマウンドに上がっている。

 メジャーでは中継ぎでの登板が主だったが、11年には14試合に先発。オリックスは左の先発として期待を寄せている。最下位からの巻き返しを狙うオリックス。助っ人左腕が、話題性だけでなく、結果でもチームに貢献してもらいたいものだ。

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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