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2016.10.16 21:14
長打力、強肩、俊足を備えた「京都のドカベン」。石原 彪 (京都翔英高)
「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」
石原 彪 いしはら・つよし
京都翔英高
捕手・右投右打・169センチ87キロ・1999年3月8日(17歳)
高校通算42本塁打の長打力。二塁送球タイム1.8秒台の強肩。さらに50メートル走6秒0の俊足を兼ね備える「京都のドガベン」。豆タンクのような体形から抱く第一印象を覆す俊敏さが、彼の特長をさらに際立たせている。少し上体をかがめ気味に大きな懐を作って柔らかく腕を使って振るバッティング技術にも見るべきものがある。
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南山城ボーイズ時代には「U-15アジアチャレンジマッチ」侍ジャパンU-15日本代表に選出され、4番捕手として藤平尚真(横浜)ともバッテリーを組んだ石原は、京都翔英高でも1年夏から4番に抜擢され京都大会で11打数5安打3打点。その後も常に中心選手としてチームをけん引してきた。
最上級生ではキャプテンも務めるなどチームメイトから絶大なる信頼を得る心優しきスラッガー。その真骨頂を示したのが3年夏の京都大会である。
とくに4回戦の北稜戦では3点ビハインドの9回裏、無死一・二塁から打った瞬間それとわかるレフトスタンドへの同点スリーラン。涙ぐみながらベースを一周したキャプテンの一打でサヨナラ勝ちを収めた。そして夏の甲子園初出場への呼び水に。石原自身もこの大会では6試合で23打数11安打11打点。一個の盗塁も許さず春夏連続での府大会制覇。重責を果たした。
甲子園では樟南(鹿児島)に1対9と初戦で敗れたが、自身はフェンス直撃の二塁打を2本放ち存在感を見せた。全国制覇はならず最後は悔し涙で終えた高校野球。仲間に託された上の世界での夢実現へ。石原は周囲の評価を得る原動力となった「豪快の中にある繊細」をこれからも追い続ける。
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