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日ハム大谷、守護神で165キロ連発も…栗山監督「167、8キロは投げられる」


日本ハムの栗山英樹監督が16日、4年ぶりの日本シリーズ進出を決めたソフトバンクとのCSファイナルステージ第5戦(札幌ドーム)を「オレの中でベストゲームかもしれない」と振り返った。

■DH解除で9回に登板し圧巻投球、「本人も行きたがっていた」

 日本ハムの栗山英樹監督が16日、4年ぶりの日本シリーズ進出を決めたソフトバンクとのCSファイナルステージ第5戦(札幌ドーム)を「オレの中でベストゲームかもしれない」と振り返った。

 栗山英樹監督の攻撃的な采配が次々と的中した。先発の加藤が初回いきなり4失点。それでも、2回先頭・中田の4試合ぶりの左越え2号ソロで反撃を開始した。3回2死二塁ではポストシーズン初めてスタメンに抜擢した杉谷の中前適時打で1点差。4回1死満塁では正捕手・大野に代打・岡を送り、中越え2点二塁打で同点とした。

 さらに、1死二、三塁から中島のスクイズで勝ち越し。1点リードの5回には大谷、中田の連打で1死二、三塁とし、近藤の右翼線2点二塁打で突き放した。

「(加藤の初回4失点で)こっちが熱くなった。(采配は)いつも怖がることが何もなかった。サインを出すのは簡単。やるのが難しい。本当に素晴らしかった」

 継投では先発の加藤を初回であきらめ、2回からバースを投入。6回から谷元が2イニングを無失点。8回からリリーフした宮西も無失点でつなぎ、最後は「3番・DH」で出場していた大谷のDHを解除。守護神として日本最速を更新する165キロを連発してソフトバンクをねじ伏せた。

■「2日前に言っていた」守護神での起用、「野球少年の心を止めてはいけなかった」

「球場の雰囲気が翔平の背中を押した。球場を支配してくれた。オレは167、8キロは投げられると思っている。スピードは勝手に出るもの。スピードになびかず、自分の心をコントロールしてくれた」

 このシリーズでは「8番・投手」 としてスタメン出場した第1戦で7回1安打無失点。第2戦以降は「3番・指名打者」として出場していた。

「(抑えでの起用は)2日前に何となく言っていた。ここだけは無理をさせようと思っていたが、本人も行きたがっていた。それを止めるのは最悪。この試合はいくべきだった。野球少年の心を止めてはいけなかった。こんな使い方はもうしない。来年も」

 06年以来の日本一を目指し、セ・リーグ王者の広島と激突する。「日本一にならないといけない年。必ず日本一を取りにいく」。熱い気持ちでチームを前進させていく。

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