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ジョーンズ、トーミ、松井…18年も名選手が新たに米野球殿堂入り候補に


2017年の米国野球殿堂入り選手が18日(日本時間19日)に発表され、ティム・レインズ(エクスポズ他)、ジェフ・バグウェル(アストロズ他)、イバン・ロドリゲス(レンジャーズ他)が選出された。来年も新たに多くの名選手が殿堂入り資格(引退から5年)を手にする予定で、米データサイト「Baseball-Reference.com」が名前を挙げている。

■今年は3人が新たに殿堂入り、引退から5年で2018年に資格を取得する選手は?

 2017年の米国野球殿堂入り選手が18日(日本時間19日)に発表され、ティム・レインズ(エクスポズ他)、ジェフ・バグウェル(アストロズ他)、イバン・ロドリゲス(レンジャーズ他)が選出された。来年も新たに多くの名選手が殿堂入り資格(引退から5年)を手にする予定で、米データサイト「Baseball-Reference.com」が名前を挙げている。

 殿堂入りには、全米野球記者協会(BBWAA)に10年以上所属している記者による投票で75%以上の得票が必要。今年は、バグウェルが有資格7年目で381票(86.2%)、レインズは有資格最終年の10年目で380票(86.0%)、そしてロドリゲスは有資格1年目で336票(76.0%)を獲得した。

 一方で、“ステロイド時代”の象徴ともされるロジャー・クレメンスは239票(54.1%)、バリー・ボンズは238票(53.8%)で落選。今季から独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知で現役復帰することになったマニー・ラミレス外野手(インディアンス他)は有資格1年目で105票(23.8%)と、こちらも薬物規定違反による2度の出場停止処分が響いた形だ。一方、歴代2位の通算601セーブを誇るトレバー・ホフマンは有資格2年目で327票(74.0%)、エクスポズやエンゼルスで活躍した通算449本塁打のブラディミール・ゲレーロは有資格1年目で317票(71.7%)と、いずれでも薬物問題と無縁ながら届かなかった。

■2018年の資格取得者は豪華メンバー?

 ただ、資格は10年間残り、ホフマン、ゲレーロらは来年以降に選出となる可能性は十分にある。指名打者のエドガー・マルティネス(来年が9年目)や、薬物疑惑のクレメンス、ボンズ、ラミレスらがどこまで殿堂入りに近づくかにも注目が集まる。得票数5%ならば資格が消えるが、ムッシーナ、シリングといった名投手もまだ候補に残っている。

 そして、来年は新たに多くの名選手が有資格1年目となる。「Baseball-Reference.com」で名前を挙げられている選手の一部は以下の通りだ。

◯チッパー・ジョーンズ内野手(元ブレーブス)
◯ジム・トーミ内野手(元インディアンスなど)
◯アンドリュー・ジョーンズ外野手(元ブレーブスなど)
◯ヨハン・サンタナ投手(元ツインズ、メッツ)
◯ジョニー・デーモン外野手(元レッドソックス、ヤンキース)
◯カルロス・ザンブラーノ投手(元カブスなど)
◯ジェイミー・モイヤー投手(元マリナーズなど)
◯オマー・ビスケル内野手(元インディアンスなど)
◯クリス・カーペンター投手(元カージナルスなど)
◯松井秀喜外野手(元ヤンキースなど)

 活躍が記憶に新しい名前が並ぶ。実績のある選手も多く、有資格1年目での殿堂入りが誕生する可能性も高い。2009年のワールドシリーズMVPに輝いた松井氏の選出は極めて厳しいと見られるが、来年の米国野球殿堂入り発表は、日本でも今年以上に注目が集まりそうだ。

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