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侍ジャパン

“キャノン”甲斐が2安打2打点!侍ジャパンを連夜の逆転勝利に導く!

日米野球第5戦  日本―MLB 8回日本2死一塁、甲斐が左中間に勝ち越し二塁打を放つ。捕手モリーナ=ナゴヤドーム【写真提供:共同通信社】


 福岡ソフトバンクの甲斐拓也が2安打2打点の活躍で日米野球第5戦の勝利に貢献した。

 侍ジャパンの今シリーズ勝ち越しがかかった第5戦は、序盤からMLBオールスターのペースで試合が進んだ。2回にホスキンス(フィリーズ)の2ランで先制すると、その後もソト(ナショナルズ)、サンタナ(フィリーズ)のタイムリーなどで追加点を挙げ、6回までに5対1とリードを広げた。しかし、7回に無死1、3塁の場面で甲斐がライト前にタイムリーを放つと、相手失策と山川のタイムリー二塁打でこの回一挙4点を奪って同点。続く8回には2死1塁から再び甲斐が左中間に二塁打を放ち、一塁走者の上林が一気にホームまで還って決勝点が入った。試合後、お立ち台に立った甲斐は「チームメイトのおかげなので感謝している。(上林)誠知がよく走ってくれた」と笑顔を見せた。

 日本シリーズで盗塁阻止率10割を記録し、今回のメンバーの一員で、MLB屈指の強肩捕手と知られるモリーナ(カージナルス)に注目選手として名前を挙げられた甲斐だが、この日は6回に今季24盗塁のロサリオ(メッツ)に盗塁を許した。それでも9回には、1死1塁からショートゴロでダブルプレーを狙った一塁送球が逸れ、2塁を狙った打者走者をバックアップに入った甲斐が矢のような送球でタッチアウトとして試合終了となった。

「稲葉監督が勝ちにこだわっていると言っているし、勝つためにやっている」という甲斐の言葉通り、連夜の逆転勝ちで対戦成績は侍ジャパンの4勝1敗となり、最終戦を待たずにシリーズ勝ち越しを決めた。