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プロ野球

吉田正が1年目に10本塁打 最近5年間のオリックスのドラ1は?


◆ オリのドラ1が苦戦

 昨年のドラフト会議では高校生組が藤平尚真(楽天)、今井達也(西武)、寺島成輝(ヤクルト)、堀瑞輝(日本ハム)、大学生組が田中正義(ソフトバンク)、佐々木千隼(ロッテ)、加藤拓也(広島)、吉川尚輝(巨人)、浜口遥大(DeNA)、大山悠輔(阪神)、柳裕也(中日)、社会人組は山岡泰輔(オリックス)がドラフト1位指名を受けた。

 多くのドラフト1位ルーキーたちが新人合同自主トレに参加し、プロ野球生活の第一歩を踏み始めている。そんな彼らが、プロの世界でどのような活躍を見せるか気になるところ。ここでは、最近5年間でオリックスからドラフト1位指名を受けて入団した選手たちが、1年目にどのような成績を残したのか振り返っていきたい。

 最近5年間のドラフト1位をみると、1年目は苦戦した選手が多い印象。そんな中、16年ドラ1の吉田正尚は故障で離脱する時期が多かった中、8月と9月だけで10本塁打を放つ活躍を見せた。

 11年ドラ1の安達了一は1年目こそ苦戦したが、2年目からはショートのレギュラーに定着。現在4年連続で規定打席に到達中だ。16年は1月に国指定の難病、潰瘍性大腸炎が発症するも、7月に月間30安打を記録する活躍で同月の月間MVPに輝く活躍を見せた。

 その他、最近5年間のドラフト1位の1年目成績は以下の通り。

◆ 最近5年間のドラ1の成績

【2012年】
安達了一(東芝)
1年目成績:50試 率.159 本0 点4
☆春季キャンプで骨折したこともあり開幕は二軍スタート。5月12日の楽天戦、代走で一軍デビューした。最初の頃は代走・守備固めを中心に出場していたが、シーズン終盤の9月はレギュラーでの出場が増えた。

【2013年】
松葉貴大(大阪体育大)
1年目成績:17試 4勝6敗 防4.19
☆5月1日のロッテ戦で6回無失点デビューを飾ると、続く8日のソフトバンク戦でプロ初勝利を記録した。5月は月間3勝をマークしたが、6月以降はわずか1勝にとどまった。

【2014年】
吉田一将(JR東日本)
1年目成績:15試 5勝6敗 防3.81
☆4月は2勝0敗、防御率1.65の好成績を残したが、5月4日の日本ハム戦で、4回5失点でノックアウト。2カ月間二軍生活が続き、7月に再昇格を果たしたが、8月17日のソフトバンク戦から9月28日のロッテ戦にかけて自身5連敗でシーズンを終えた。

【2015年】
山崎福也(明治大)
1年目成績:17試 3勝6敗 防4.53
☆開幕ローテーションに入った山崎福は、3月29日の西武戦で2回1/3を投げて、3安打5四死球3失点でノックアウト。その後も、制球に苦しみプロ1年目は3勝に終わった。

【2016年】
吉田正尚(青山学院大)
1年目成績:63試 率.290 本10 点34
☆故障に泣いた1年となった。1月の新人合同自主トレで左ふくらはぎの筋膜炎で離脱すると、2月のキャンプでは右脇腹の違和感を痛めた。開幕後も腰痛で離脱した。それでも、ドラフト会議で指名を受けたNPBのルーキーでは最長タイとなる6試合連続ヒットを放つなど、非凡な打撃センスを見せつけた。

【2017年】
山岡泰輔(東京ガス)
ポジション:投手
生年月日:95年9月22日
投/打:右/左
身長/体重:172センチ/68キロ
経歴:瀬戸内高-東京ガス