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侍ジャパン

ドジャース・前田健太が凱旋登板で2回無失点!「真剣勝負ができたので楽しかった」

日米野球第4戦  日本―MLB 1回の投球を終え、グラブをたたくMLB・前田=マツダ【写真提供:共同通信社】


 ロサンゼルス・ドジャースの前田健太が日米野球第4戦に先発登板し、2回を投げて被安打1、無失点と好投した。

 マツダスタジアムでは初の開催となった日米野球で、前田は15年10月以来となるマウンドに上がった。始球式は黒田博樹氏、相手先発は大瀬良で、侍ジャパンのスタメンには菊池、田中、會澤のカープ勢が名を連ねた。プロ入りから9年間を過ごし、「自分にとって特別な街」という凱旋登板で、初回から快投を見せた。先頭打者の秋山(埼玉西武)をストレート2球で内野ゴロに打ち取ると、元同僚の2番・菊池が打席に入ると、両者とも笑顔を見せた「あまり対戦することがないので、すごく楽しみにしていた。キクも楽しみにしてくれていたので」という前田は、149キロのストレートでライトフライに打ち取り、「真剣勝負できたので楽しかった」と後輩との初対戦を振り返った。

 1回を三者凡退に打ち取ると、続く2回には山川、森(いずれも埼玉西武)を変化球で空振り三振に仕留めた。森には今季改良したというチェンジアップを連投し、空振り2つで仕留めた。2死から外崎(埼玉西武)に安打を打たれたが、上林(福岡ソフトバンク)を抑えた。ベンチに戻った前田は、3回の先頭打者で、前夜に食事を共にしたという同級生の會澤と対戦を監督に直訴する場面もあったが、当初の予定通り2回完了でマウンドを降りた。

 今季はシーズン終盤にリリーフに配置転換となり、ワールドシリーズでも好投した前田だが、4年ぶりとなった日本のマウンドで、短いイニングでも進化した姿を見せた。降板後、テレビ中継の解説席にゲスト出演した右腕はMLB4年目となる来季に向けて「来年は先発一本でやっていきたい」と決意を示した。