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【戦評】11/11 日米野球第3戦 MLB打線に投手陣が打ち込まれ、侍ジャパンが初黒星

日米野球第3戦  日本―MLB 5回、交代を告げられ、建山コーチ(左端)にボールを渡す多和田=東京ドーム【写真提供:共同通信社】


 「2018日米野球」の第3戦が11日に行われ、侍ジャパンは土壇場の9回裏に粘りを見せたが3対7で敗れた。

 侍ジャパンの2連勝で迎えた第3戦。この日の先発は、パ・リーグの最多勝に輝いた多和田真三郎(埼玉西武)。立ち上がりは、持ち味であるストレートと変化球を巧みに織り交ぜるコンビネーションが冴え、MBLオールスター打線を3回まで1安打に抑えていく。しかし4回表、この回先頭のリアルミュートにソロアーチを浴びて、1点を許してしまう。

 多和田を援護したい打線はその裏、2死1塁の場面でスタメン出場を果たした6番・外崎修汰(埼玉西武)がタイムリーツーベースを放ち、試合を振り出しに戻す。この流れに乗りたかった多和田だったが、5回表に連打で無死1、2塁とピンチを迎えると、続くメリフィールドのセーフティーバンドを処理した際、悪送球で1点を失ってしまう。これでリズムを崩した多和田は、1死2、3塁の場面で、メジャー最強捕手の異名を持つモリーナに3ランを浴び5失点で、マウンドを下りた。

 反撃したい侍ジャパン打線だったが、5回以降なかなかチャンスを作れず、8点のビハインドで9回裏を迎える。ここで2死から上林誠知(福岡ソフトバンク)がヒットを放つと、続く代打・山川穂高(埼玉西武)、菊池涼介(広島東洋)に連続タイムリーで2点を返したが、反撃もここまで。3試合連続で2ケタ安打を記録したが、打線のつながりを欠き試合の流れを引き戻せなかった。