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韓国出身の崔志萬がヤンキースとマイナー契約 メジャーキャンプに招待へ


田中将大投手が所属するヤンキースが、韓国出身の崔志萬(チェ・ジマン)とマイナー契約を結んだと、複数の米メディアが報じた。今春のメジャーキャンプに招待選手として参加するという。

■昨季はメジャーで結果残せずエンゼルスからFA選択、昇格なら年俸8000万円に

 田中将大投手が所属するヤンキースが、韓国出身の崔志萬(チェ・ジマン)とマイナー契約を結んだと、複数の米メディアが報じた。今春のメジャーキャンプに招待選手として参加するという。

 崔は韓国の高校を卒業後、2009年にマリナーズと契約。ルーキーリーグからキャリアをスタートさせ、13年には3Aまで昇格。オフに入ってメジャー40人枠入りした。しかし、14年に薬物規定違反で50試合の出場停止処分に。15年にメジャー40人枠から外れ、オフに自由契約となった。

 昨季はエンゼルスと契約し、開幕メジャー入りを果すも、14試合出場で打率.056と成績が振るわず、5月にマイナー落ち。その後、7月にメジャーに再昇格したが、54試合出場で打率.170、5本塁打、12打点の成績でシーズンを終えていた。

 オフに戦力外となった崔は、マイナー降格ではなく、FAとなることを選択。結果的にヤンキースとマイナー契約を結ぶことになった。移籍情報サイトの「MLBトレードルーマーズ」によると、メジャー昇格を果たせば基本年俸は70万ドル(約8000万円)になるという。

■「メジャーリーグ契約を結べなかったのは驚くことではない」

 米「CBSスポーツ」(電子版)は「エンゼルスでのマイナー降格ではなくFAになることを選択した後、崔がメジャーリーグ契約を結べなかったのは驚くことではない」と指摘。一塁手、左翼手、DHなどを務める崔がメジャー昇格を目指す上で、グレッグ・バード、タイラー・オースティン、ロブ・レフスナイダーらの存在が壁になるとの見方を示している。

 また、「MLBトレードルーマーズ」は「崔はメジャーリーグのスプリングトレーニングに招待され、ロースターを競うことになるだろう」と言及。崔の代理人が韓国の聯合ニュースに対して、ブルワーズやレッズなど10球団が興味を示したと明かしたことを紹介している。

 こちらも「CBSスポーツ」と同じように「彼はグレッグ・バード、タイラー・オースティンと競い合うことになるだろう」として「両選手とも40人ロースター入りを果たしている。しかし、ヤンキースは崔を控え選手として扱うことになりそうだ。また、バード、オースティンのどちらかがスプリングトレーニングで不調だった場合、片方の選手をシーズン序盤にマイナーへ送り、毎試合打席に立つ機会を与えるだろう」と分析している。

 いずれにせよ、メジャー昇格のためにはメジャーキャンプでの猛アピールが必要となる。

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