- 大学野球
2018.10.30 20:48
神奈川大がタイブレーク制し神宮王手!元西武・岸川雄二監督「全員の勝利」
10月30日、横浜スタジアムで横浜市長杯争奪第14回関東地区大学野球選手権大会(第49回明治神宮野球大会出場決定戦)の2回戦3試合が行われ、筑波大、創価大、神奈川大が準決勝進出を決めた。
今春の全日本大学野球選手権8強の白鴎大を相手に、熱戦の末5対4で制した神奈川大・岸川雄二監督は開口一番「疲れました」と頰を緩めた。
白鴎大・山田啓太投手(2年・東海大相模)、神奈川大・中野貴仁投手(4年・大分商)の両救援投手が好投し9回で決着はつかず。試合は無死一、二塁から始まる延長タイブレークに持ち込まれた。

元西武外野手の岸川監督。母校で助監督を経て今春から指揮を執る
先攻の神奈川大は先頭打者がバントで走者を進めることができなかったが、繋ぎの役割を期待して3番打者に起用されている伊藤佳史内野手(3年・北陸)がレフト前にタイムリーを放ち勝ち越し。さらに梶原昂希外野手(1年・大分雄城台)が逆方向のレフト頭上を超える打球を放つと、187cmながら50m5秒8で走る俊足を飛ばして三塁まで達する2点タイムリーでダメ押し。
その裏は、岸川監督から強心臓を買われ、今季からほとんどの勝ち試合に抑えとして登板している中野が2点を奪われるが、最後はなんとか踏ん張って同点を許さずに1点差で逃げ切った。岸川監督は「ミスが出ても試合の中でカバーしてくれましたし、みんなが役割を果たしてくれました。綺麗事なしに全員で勝てました」と選手たちを称えた。
31日の準決勝は春秋連続の全国大会出場をかけて筑波大と対戦。インタビューの最後に岸川監督は「この4年生たちと少しでも長く野球がしたいです」と噛みしめるように語り、必勝を誓った。

殊勲の決勝打を放った伊藤

長身かつ走攻守三拍子揃う外野手として将来を嘱望される梶原。今秋は1年生ながら神奈川大学リーグで打率.400を記録し首位打者となった
★横浜市長杯2回戦
神奈川大 1000001003=5
白鴎大 0200000002=4
(延長10回タイブレーク)
【神】重田、○中野−奥村
【白】中村、大関、●山田啓–渡邉亮
31日の準決勝(横浜スタジアム)
①創価大vs上武大
②筑波大vs神奈川大
※第1試合、10時半開始
文・写真=高木遊