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プロ野球

菊池が決勝3ラン!広島東洋が鮮やかな逆転勝ちで日本シリーズ進出に王手!

「クライマックスシリーズ」 広島―巨人第2戦  8回、勝ち越し3ランを放ち、一塁を回りガッツポーズの広島・菊池=マツダ【写真提供:共同通信社】


 広島東洋の菊池涼介が、クライマックスシリーズ(CS)ファイナル第2戦で日本シリーズ進出に王手をかける決勝3ランを放った。

 広島・ジョンソン、巨人・田口の両先発が好投し、試合は投手戦となった。6回に読売巨人が1点を先制し、ビハインドで迎えた8回、広島東洋は代打・新井のタイムリーで同点に追いついた。なおも2死1、2塁のチャンスで打席に入った菊池は、左中間スタンドに試合を決める決勝本塁打を放った。「ちょっと詰まり気味だったけど、左中間は抜けると思ったので一生懸命走った」と笑った菊池は「こんないい場面で打てて、気持ちが高ぶっている」と、興奮を隠しきれない様子だった。7回までチームはわずか1安打。菊池は「しびれる展開になって、なかなか打てなくてムードが悪くなっていた」と振り返ったが、「ここで負けるとまたムードが悪くなる」と試合中に話していたという新井の一打で、流れが変わった。

 今季はつなぎの2番打者として、リーグ最多の30犠打を記録したが、打率は.233と不本意な成績に終わった。「シーズンで苦しんだ分、CSでは印象に残る働きをしたいと思っていた」という菊池の思いは、今季限りで引退する「お兄ちゃん」に向けてのものでもある。「新井さんと一緒に最後までやりたいという思いが、自分だけでなくみんなが持っている」昨季果たせなかった日本シリーズ出場まであと1勝。さらにもう4勝すれば、その思いは成就することになる。