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大学野球

名伯楽のもとで才能開花!上位指名狙う本格派左腕 高橋優貴(八戸学院大)

「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

高橋 優貴 たかはし・ゆうき
東海大菅生高→八戸学院大
投手・左投左打・178センチ82キロ
1997年2月1日生(21歳)


 力強い腕の振りから最速152キロのストレートを投げ込む本格派左腕で、ドラフト上位指名を狙う。

 だが、中学時代(茨城・友部リトルシニア)と高校時代は控えでエースになれなかった。高校3年の夏は背番号11を背負って西東京大会で力投を見せていたが、決勝戦で2番手としてマウンドに上がり、サヨナラ打を打たれて甲子園まであと一歩のところで涙を飲んだ。

 この悔しさを糧に八戸学院大へ進学。青山浩二や塩見貴洋(ともに楽天)らを育て、今夏の甲子園でスターとなった吉田輝星(金足農)も指導していたなど投手育成に定評のある正村公弘(まさむら・やすひろ)監督の門を叩いた。個性を殺さず特長を伸ばすことに長けた指導のもと、高橋はシャドーピッチングや反動を使わずに投げるネットスローで、肘の使い方など高校時代に課題となっていた部分の修正に成功した。

 すると1年時から春秋合わせて6勝を挙げる活躍を見せて、すぐに北東北大学野球リーグを代表する投手となった。しかし、近年プロで活躍する選手を複数輩出している富士大ら他の大学も黙っているわけはなく「(相手が)ノーデータで、勢いだけで上手くいっていた時のようにはいかなくなりました」と2年秋と3年春はそれぞれわずか1勝に終わった。それでも正村監督が「努力して一つひとつ積み上げることができる」と評するように、この期間に腐らず自らと向き合い続けた。

 そしてスライダーなど変化球の精度向上にも取り組み、牽制や守備への意識も高めた。体格もたくましさを身につけて、3年秋からは再びチームの先頭に立って戦った。リーグ戦では今秋で10連覇を達成した富士大の壁に阻まれ、全国大会出場は果たせていないが、NPB球団のスカウト陣からストレートの力強さや将来性を高く買われている。

「1軍で活躍し、中学・高校とエースになれなくても夢は叶えられるということを証明したい」と、かつての自分の姿も重ねて目標を語った高橋。普段は同期や後輩からも慕われる優しい人柄と口ぶりだが、その言葉には力強く熱い思いがこもっていた。

文・写真=高木遊

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