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田中将大所属のヤンキース、もう補強完了!? 「現在の陣容でキャンプに」


田中将大投手が所属するヤンキースが、今オフの補強をほぼ完了したと米メディアが報じている。

■若手主体で黄金時代の再来目指す、大物獲得はチャプマン&ホリデイのみ

 田中将大投手が所属するヤンキースが、今オフの補強をほぼ完了したと米メディアが報じている。FA市場の目玉だったアロルディス・チャプマン投手を大型契約で獲得し、DH候補としてベテランのマット・ホリデイ外野手を加えたものの、かつてのようなド派手な補強は今年もなし。若手主体のチーム構成で、黄金時代の再来を目指すことになる。

 地元テレビ局「YESネットワーク」のジャック・カリー氏は、自身のツイッターで「キャッシュマンは、キンタナの価格は彼が支払える以上のものだったと話した。ホワイトソックスは3人の若手有望株を(トレード候補として)求めたと聞いている」とレポート。トレード候補として名前が浮上していたホワイトソックスの先発左腕ホセ・キンタナから、ヤンキースが手を引いたことをブライアン・キャッシュマンGMが明かしたという。

 さらに、キャッシュマンGMはFA選手の動向をまだ気にしているものの、「ヤンキースの(チームの)99.9%が確定しているとも話した」とカリー氏は報告。キャンプインまで1か月以上を残すが、今オフの補強はほぼ完了したと言えそうだ。

■「2つの大きな補強」も「若手選手たちの起用に重きを置く」

 これを受けて、米国最大の移籍情報サイト「MLBトレードルーマーズ」は「ここまで、ヤンキースは2つの大きな補強を行った。左腕のアロルディス・チャプマンと、外野/DHのマット・ホリデーの2人だ。しかし、チームはより持続可能なロースター構成への移行を続けるため、若手選手たちの起用に重きを置くことになるだろう」と分析している。

 ヤンキースは昨季、夏のトレード期限を前にチャプマン、アンドリュー・ミラー(インディアンス)、カルロス・ベルトラン(レンジャーズ→アストロズ)といった主力を次々と放出。若手主体のメンバーに切り替えた結果、ゲイリー・サンチェス捕手をはじめたとした生きのいい選手が次々と現れた。オフにはブライアン・マッキャン捕手もトレードでアストロズに放出するなど、生まれ変わろうとしている。今季も、その路線を継続していくことになる。

「トレードルーマーズ」では「確かに、改善すべきだとされる点は残されている。ローテーションはその最たる点だ。さらにブルペンに左腕ももう一人加えるべきかもしれない」と指摘。ただ、「ヤンキースは現在の陣容でキャンプに臨むことになるだろう」と、こちらも補強は完了との見方を示している。

 ヤンキースの地区優勝は2012年が最後。プレーオフ進出も2013年以降は1度しかない。ワールドシリーズは、松井秀喜氏の活躍で世界一に輝いた2009年を最後に遠ざかっている。メジャー随一の名門球団は、若手の成長で再び黄金時代を築くことが出来るだろうか。

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