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プロ野球

【下位指名からの下克上目指すルーキーたち①】
長井良太(つくば秀英高→広島東洋カープ)投手歴2年半の伸び盛り右腕の野望

 生え抜きの選手たちで投手王国を構築し、見事25年ぶりのリーグ制覇を果たした広島東洋カープ。そこに今年も将来性豊かで楽しみな高卒右腕・長井良太投手(つくば秀英高)がドラフト6位指名で加入。投手歴2年半で最速149km/hにまで到達した伸び盛りの右腕にプロでの野望を聞いた。

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 神戸市立長田中時代は捕手。だが知人から「すごく肩の良い捕手がいる」と聞き、訪れたつくば秀英高・森田健文監督の前でキャッチボールをすると、「スーッと力を入れずに投げても、力のあるボールを投げる」と、投手としての適性を見いだされ、兵庫から茨城へ野球留学。
長井もこの時点で「高卒プロ」を目指し、その目標がブレることはなく、腕を磨き続けた結果、投手歴わずか2年半で最速149km/hにまで到達。

 昨夏、チームは2回戦で敗退したものの、多くのスカウトが見守る中、スライダーやフォークも織り交ぜ2試合14回18三振を奪い「野球人生の中で1番の思い出です。公式戦でエースナンバー付けて戦うのが初めての中で自分のピッチングができました」と、持てる力は出し切った。成長を見守ってきた森田監督は「弱さを見せる時もありましたが、モチベーションを保ち、目標を3年間持ち続けてくれました」と目を細める。
 プロでの目標は、「チームのエースになること」と力強く、そのために1年目は「まだ全然体ができていないので体づくりから始めたいです。そして1日でも早く1軍のマウンドに立てるようにすることが目標です」と、足下を見つめることも忘れていない。
 森田監督も「高卒から活躍している方がカープにはたくさんいるわけですから、先輩たちの良い部分を見習って、自分のものにして、知識や技術をつけていってくれていければなと思います」とエールを送る。

 選手がよく育つ豊潤な土壌に新たに植えられた苗木が、いかにして根や幹を伸ばし、どんな花を咲かせるのだろうか。そんな期待を持って長井の成長を見守っていきたい。

文・写真=高木遊

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