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“代打の切り札”の本領発揮!北海道日本ハム・矢野が引退試合で代打ヒット!

 日本ハム―ロッテ24  7回日本ハム2死一塁、代打矢野が左前打を放つ=札幌ドーム【写真提供:共同通信社】ƒ€


 北海道日本ハムの矢野謙次が10日の千葉ロッテ戦で引退試合に挑み、代打でヒットを放ち16年間のプロ生活を締めくくった。

 2002年のドラフト6位で読売巨人に入団した矢野。プロ入り3年目の2005年シーズンから頭角を現し、持ち前のパンチ力を生かした打撃で活躍。スタメン出場も徐々に増えていったが2008年の開幕前に右ひじの疲労骨折が判明。その後は、代打切り札として2012年から2014年の3連覇を支えた。そして2015年のシーズン途中に北海道日本ハムにトレード移籍。新天地でも勝負強い打撃でチームを盛り上げてくれた。

 引退試合となったこの日は、ベンチスタート。いつも通り、代打の切り札として来るべき瞬間に備えていた。そして迎えた7回裏、2死1塁の場面で「代打・矢野」がコールされる。現役最後の打席で矢野は、千葉ロッテの4番手・唐川侑己が投じた7球目のスライダーをレフト前に運び、プロ通算374本目のヒットを放った。打席後、矢野は「いい場面でお膳立てしてくれた監督、コーチの方々、チームメート。みんなに感謝します」と談話を残した。ゲームは5対4で北海道日本ハムが勝利。矢野の引退試合に華を添えた。

 引退セレモニーで矢野は、「16年間で最高の仲間に出会えて、一緒に野球ができて、私は本当に幸せ者でした」とコメント。また、大学時代の恩師・竹田利秋監督(現在・総監督)へ感謝の言葉を述べる際は、溢れる涙をこらえる姿が印象的だった。「ファイターズ最高!」と魂の叫び声で最後の挨拶を締めくくった矢野。全力プレーがモットーだった彼のスピリットは、今後もチームに残されるに違いない。