BASEBALL GATE

プロ野球

中盤の満塁のピンチをしのぎ11勝目!埼玉西武・榎田がキャリアハイを更新!

日本ハム―西武24  7回1失点で11勝目を挙げた西武・榎田=札幌ドーム【写真提供:共同通信社】ƒ€


 埼玉西武の榎田大樹が、2日の北海道日本ハム戦で先発し、7回1失点で今季11勝目を挙げた。

 9月19日の登板でプロ入り初の2ケタ勝利を達成した榎田。ここ数年は成績が残せなかったが移籍をきっかけに見事復活し、チームのリーグ制覇に大きく貢献した。クライマックスシリーズでも先発が有力視されるだけに、この日はいい形でレギュラーシーズン最後の登板を締めくくりたい一戦となった。

 その立ち上がりの1回裏、先頭の松本剛に初球のストレートをレフトスタンドに運ばれ先制を許してしまう。出鼻をくじかれる形となったが、榎田は「この後の1点をやらないように」と、粘りの投球で相手に追加点を許さず。3回表に浅村栄斗のタイムリーで味方打線が逆転。榎田は2回以降もランナーを背負う苦しいピッチングが続いたが、要所を締めて得点を与えなかった。6回には、2死満塁とピンチを招くも、9番・渡辺諒をピッチャーゴロに仕留め逆転を許さなかった。榎田は、結果7回124級と球数を要したが最少失点で切り抜け、11勝目をマークした。

 ヒーローインタビューで榎田は、「去年の今頃は自分が来年プロ野球選手でいられるかって考える時期もありましたけど、こうやってライオンズに来て、11勝できたっていうのはうれしく思います」と、躍進を遂げた今シーズンを振り返った。33ホールドを挙げたプロ1年目の輝きを取り戻した榎田。今後のクライマックスシリーズでも、持ち前の多彩な球種を武器に、相手打線を抑え込んでくれるに違いない。