ヤクルト―巨人２５ 　４回ヤクルト無死、左越えに２打席連続となる本塁打を放った大引＝神宮【写真提供：共同通信社】

東京ヤクルトの大引啓次が1日の読売巨人戦で2打席本塁打を放ち、チームのCS進出決定に貢献した。

　「6番・サード」で2試合連続の先発出場。2回無死1塁で迎えた第1打席、読売巨人の先発・吉川光夫の初球スライダーを空振りした後の2球連続できたスライダーを捉えてレフトへ。「初球に積極的に打ちにいって空振りしたのが、かえって気持ちが楽になった。しっかり自分のスイングで捉えることができました」と先制の3号2ラン。自身9月4日以来、約1カ月ぶりの一発を喜ぶと、イニングの先頭打者として打席に入った4回の第2打席では、4球続けられた4球目のストレートを捉えて再びスタンドイン。「自分が一番ビックリしました」と自身初の2打席連発弾となった。

　「前半戦全く活躍できてなかったし、終盤になればこうやってクライマックスがかかった試合が続きますから、そういった中で打てたのはすごく大きいかなと思います」と大引。読売巨人戦8連勝を目指した小川泰弘に大きな援護点をプレゼントし、チームもこの日の勝利でCS進出が決定。明日の横浜DeNA戦に勝てば2位が確定。34歳のベテランは「1戦1戦、戦って、必ずこの地でクライマックスシリーズを戦えるようがんばります」と神宮ファンに約束した。