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最多勝のタイトルをほぼ確実にする力投!埼玉西武・多和田が今季16勝目!

日本ハム―西武23  8回1失点で16勝目を挙げた西武・多和田=札幌ドーム【写真提供:共同通信社】ƒ€


 埼玉西武の多和田真三郎が、1日の北海道日本ハム戦で8回1失点と好投し、16勝目をマークした。

 菊池雄星とともに先発2本柱として、10年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した多和田。最多勝争いトップに立つだけに、シーズンラスト登板となる可能性が高い、この日は是が非でも勝ち星につながるピッチングを見せる必要があった。

 注目の立ち上がり。多和田は、自慢のストレートとスライダーのコンビネーションで北海道日本ハム打線を翻弄し、つけ入る隙を与えなかった。中盤に入った4回裏、連打を浴び1点を失ってしまうが、後続をしっかり抑えて最少失点で切り抜ける。味方打線がチャンスを作りながらも点が奪えない苦しい試合展開になったが、多和田は終始粘りの投球で味方の援護を待った。そして打線が8回に1点を奪い同点に。その裏多和田は、2死1、2塁とピンチを招くも4番・中田翔を空振り三振に仕留め逆転を許さず。チームは直後の9回表に秋山翔吾の第24号ソロで逆転。その裏、多和田からバトンを受けた増田達至が抑えゲームセットとなった。

 今日の登板を「優勝は決まりましたが、自分のやるべきことをしっかりと思ってやりました」とヒーローインタビューで振り返った多和田。最多勝ほぼ確実の状況になったことには、「最後まで何があるかわからないので、そこは、待っています」と控えめにコメントした。プロ3年目で本格化した右腕が、クライマックスシリーズでも圧倒的な存在感を示してくれるだろう。