ソフトバンク―ロッテ２０ 　完投で４勝目を挙げたロッテ・二木＝ヤフオクドーム【写真提供：共同通信社】

　千葉ロッテの二木康太が、30日の福岡ソフトバンク戦で先発し、9回1失点と好投し8月17日以来の白星を挙げた。

　先発ローテーションの一角として期待されながらも、これまで14試合の先発にとどまった二木。来シーズンへ向けての巻き返しのためにも、この日は内容が問われるマウンドとなった。ここ3試合は、序盤で失点するケースがあり立ち上がりに注目が集まったが、この日は初回から安定した投球内容。球威ある自慢のストレートを軸に、スライダー、フォークを織り交ぜ、5回まで相手打線をわずか2安打に抑え込んでいく。リズムのよい二木のピッチングに打線も乗せられ、4回に中村奨吾の第7号ソロなどで3点を援護。リードをもらった二木は、6回に1点を失うも大崩れせずに中盤までをしのぎきった。その後打線が6点を奪い大量援護をすると、二木は7回から3イニングをノーヒットに抑え、今季2度目の完投勝利を手繰り寄せた。

　ヒーローインタビューで二木は、「内、外をしっかり投げ分けれて、変化球も低めに決まっていたので、今日はコントロールがすごくよかったかなと思います」とコメントした。チームの残り試合は11。日程的にも、あと1試合は登板の機会はある。「まだまだやりたいこともたくさんありますし。本当に来年につながるように頑張っていきたい」と意気込んだ二木の次の投球にも注目したい。