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中日・岩瀬が前人未到の1000試合登板達成!プロ記録を更新する407セーブ目!

中日―阪神22  通算千試合登板でセーブを挙げ、スタンドの声援に応える中日・岩瀬=ナゴヤドーム【写真提供:共同通信社】


 中日・岩瀬仁紀投手が28日の阪神戦で前人未到の1000試合登板を達成。竜軍団の絶対的守護神として長らく主戦場としてきた9回のマウンドで見事に仕事をこなしてみせた。
 
 リードはわずか1点だった。「久しぶりに足が震えていた」とマウンドに上がった際の心境を振り返った岩瀬。幾多の修羅場を経験してきたレジェンドでも、この試合は特別だった。先頭打者の糸原を2ボール2ストライクと追いこんだものの、5球目のシュートが内角に外れ死球に。「どうなることかと思ったが、1人①人打ち取ろうと思った」と気持ちを切り替え、続く大山を1球でセンターフライに打ち取った。しかし、ここから緊張感が増す相手を迎える。同期入団の3番・福留に対しスライダーを初球に投じて空振りを誘うと、2球目はシュートで詰まらせファーストゴロに打ち取り2死。一打同点のピンチで迎えた4番・糸井に対しても初球のスライダーで空振りを奪うと、細心の注意を払って追い込んだ5球目もスライダーを投じてショートゴロに打ち取った。

 メモリアル登板はチームを勝利に導く今季3セーブ目。プロ野球記録を更新する通算407セーブ目についても、「うれしいというよりホッとした。無事に打ち取れて良かった」と、いつもと変わらない感想を述べていたが、今までには見せてこなかった涙があった。

 岩瀬は試合後の記者会見で前人未到の偉業を成し遂げる力について次のように明かした。「やっぱり応援してくれる人たちと、支えてくれる人たちがいたので、ここまでこれたのだと思います」。岩瀬は残りの試合に向けた登板の意欲を見せて会見を終えた。竜が誇る史上最高の守護神は、まだ終わっていない。