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江藤が「俺が打ってくる!」と劇的サヨナラ弾!立大が延長戦の末に早大を下して1勝1敗!【東京六大学野球-早稲田大vs立教大2回戦】

延長10回裏に江藤勇治(3年・東海大菅生)が劇的なサヨナラ本塁打。立大が1対0で早大を下し、今カードの勝敗を1勝1敗のタイとした。
 

延長10回裏、サヨナラ本塁打を放った立大・江藤が生還し、歓喜の輪が広がる

早大が先勝して迎えた2回戦。序盤から立大・川端健斗(1年・秀岳館)と早大・今西拓弥(2年・広陵)の両先発が投手戦を展開。早大は2回に2死2死から池田賢将(4年・高岡南)がヒットを放つも、立大の中堅手・種田真大(4年・大垣日大)の好返球で本塁タッチアウト。その後もチャンスを作ったが、「1点取られたら負けると思って気合を入れて投げた」という川端健が連打を許さず。7回に代打を送られて6回3安打無失点で降板した今西に対して、川端健は9回まで投げて7安打3四球ながら7奪三振で無失点。早大の2番手・早川隆久(2年・木更津総合)も好投し、0対0のまま延長戦に突入した。

立大の先発・川端健が9回無失点の力投を見せて勝利に貢献

 迎えた延長10回、表の守備から試合に出場した江藤が、その裏の2死走者なしの場面で打席へ。「正直、0対0の展開では守りたくなかったので、ベンチで『俺が打ってくるわ!』って叫んで打席に入った」と江藤。すると「叫んだら頭の中が真っ白になって、来た球に素直に反応できた。余計なことを考えずに体で反応できたのが良かった」と早川の内角スライダーを捉えてライトスタンドへ、均衡を破るとともに試合を決めるサヨナラアーチを放り込んだ。
春の慶大戦以来となるリーグ戦通算2本目のアーチは、自身初のサヨナラ本塁打。殊勲の江藤は「打った感触は良かったし、入ったと思いました。(ダイヤモンドを一周して)みんなが来てくれたので、『俺が決めたのか…』と思いました」と笑顔。夏以降は不振に喘いでいたが、ウエート強化と出番のなかった前日からの打ち込みの成果が出た、うっぷん晴らしの一発でもあった。
「江藤さんのホームランでチームに勢いがついたと思うので、明日も勢いに乗って行きたい」と川端健。「何はともあれ、勝てたのが大きい」とは立大・溝口智成監督。負ければ優秀戦線から一歩後退していただけに、立大にとっては明日に繋がる非常に大きな勝利となった。

■早稲田大vs立教大2回戦
早稲田大 000 000 000 0=0
立教大  000 000 000 1X=1
【早】今西、●早川-岸本
【立】川端健、○中川-藤野
本塁打:立教大・江藤《10回ソロ》

◎立教大・溝口智成監督
「何はともあれ、勝てたのが大きい。川端が良く投げました。ところどころでピンチはありましたけど、ほぼ安心して見ていられた。川端が踏ん張ってくれたのが、この勝ちに繋がった。明日勝てるように頑張ります」

◎立教大・川端健斗(1年・秀岳館)
「ずっと0対0のままだったので、1点取られたら負けると思って気合を入れて投げました。今日は真っ直ぐが一番良かった。カットボールで三振を取れたことも大きかった。ピッチャーが0で抑えたら負けることはない。江藤さんのホームランでチームに勢いがついたと思うので、明日も勢いに乗って行きたい」

◎立教大・江藤勇治(3年・東海大菅生)
「途中から守備で入って、正直、0対0の展開では守りたくなかったので、ベンチで『俺が打ってくるわ!』って叫んで打席に入った。叫んだら頭の中が真っ白になって、来た球に素直に反応できた。余計なことを考えずに体で反応できたのが良かった。昨日は試合に出ていなかったので、チャンスがあったら最高のパフォーマンスを出せる準備をしていた。サヨナラホームランは初めて。高校の時もサヨナラヒットはありましたけど、ホームランは初めてです。打った感触は良かったし、入ったと思いました。(ダイヤモンドを一周して)みんなが来てくれたので、『俺が決めたのか…』と思いました」