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サブロー引退、首位打者&最優秀防御率…ロッテの2016年10大ニュース


ロッテは2年連続3位でシーズンを終えた。しかし、2位ソフトバンクには12.5ゲーム差を離されるなど、日本ハムとの「2強」には遠く及ばない結果に。昨季はファイナルステージに駒を進めたCSでも、ファーストステージでソフトバンクに屈した。ただ、投打の軸が好成績を収め、タイトルを獲得。期待の大物ルーキーも入団するなど、来季以降への希望も見えたシーズンとなった。そんなロッテの10大ニュースをピックアップし、今季を回顧する。

■角中は打撃タイトル2冠、期待のナバーロはお騒がせ助っ人に

 ロッテは2年連続3位でシーズンを終えた。しかし、2位ソフトバンクには12.5ゲーム差を離されるなど、日本ハムとの「2強」には遠く及ばない結果に。昨季はファイナルステージに駒を進めたCSでも、ファーストステージでソフトバンクに屈した。ただ、投打の軸が好成績を収め、タイトルを獲得。期待の大物ルーキーも入団するなど、来季以降への希望も見えたシーズンとなった。そんなロッテの10大ニュースをピックアップし、今季を回顧する。

○角中が首位打者・最多安打の2冠

 独立リーグからのドラフト指名を経て、今やロッテ打線の主軸として押しも押されもせぬ存在となった29歳は、自身初となる全試合出場を達成。シーズンを通じて大崩れしない打撃で、打率.339、178安打はいずれもリーグ首位。2012年以来2度目の首位打者に輝いた。時折見せた「悪球打ち」は卓越したバットコントロールの賜物だ。

○お騒がせ助っ人・ナバーロ

 15年に韓国球界で48本塁打を放ち、デスパイネとの長距離砲コンビとしての活躍を期待されていたナバーロだが、話題をさらったのは開幕前。キャンプ中に拳銃の実弾所持が発覚し、銃刀法違反容疑で逮捕となると、球団から4週間の出場停止処分を受けて、復帰は4月半ばまでずれこんだ。その後は守備での怠慢などムラのあるプレーぶりが目立ち、1年限りで退団となった。

■中継ぎの切り札が開幕1軍入り

○石川が最優秀防御率獲得&年俸も大台突破

 1年目から安定感のある投球を続けてきた石川にとってはブレイクスルーの一年となった。5完投(3完封)でチームトップの14勝。防御率2.16は堂々のリーグ1位。大きな飛躍をとげ、シーズン後には大台超えの1億3000万円(5500万円増、金額は推定)で契約を更改した。

○中継ぎの切り札・内が開幕1軍入りで好投

 昨年まで6年連続で手術を受けるなど、潜在能力は高く評価されながら度重なる故障に悩まされてきた内竜也。プロ13年目、30歳にして10年ぶり2度目の開幕1軍入りを果たすと、中継ぎとして自己最多の34試合に登板。2か月の離脱がありながらも、防御率1.39という好成績を残した。来季は抑えの西野勇士が先発に再転向することになっており、万全の状態で守護神争いに加わっていきたい。

○平沢大河入団

 仙台育英時代から、高校生離れした打撃センスで甲子園を沸かし、大きな期待と共にロッテのユニフォームの袖を通した平沢大河。シーズンを通じては23試合出場で打率.149とプロの壁は高かったが、シーズン後に台湾で行われたウインターリーグでは2本塁打を放つなど来季への期待を持たせた。伊東監督は遊撃での起用を基本線としており、キャプテン・鈴木大地を脅かす存在に成長するかが、チームの躍進にも影響を与えそうだ。

○「つなぎの4番」サブローが引退

 2001年以降はロッテ外野陣の中心的存在として、走攻守揃ったプレーで存在感を発揮した大ベテランがついに現役引退。9月25日の引退試合では長年愛された本拠地ファンからの熱い声援を背に、有終の美を飾る鮮やかな二塁打を記録。プロ22年間の現役生活に幕を下ろした。

■70歳の打撃投手・池田寮長は退団

○正捕手定着へ、田村の奮闘

 里崎の引退後空席となっていた正捕手争いは、高卒4年目の田村の定着で決着となりそうだ。投手陣からの信頼を勝ち得たリードだけでなく、盗塁阻止率もリーグ3位と及第点。前年から大幅アップとなる打率.256という数字が示すとおり、バットでの貢献も光った一年となった。来季からは里崎の背番号「22」を背負い、さらなる飛躍を目指す。

○和製大砲、大松尚逸が退団へ

 マリンスタジアムで一際大きい声援を浴び、ファンからも愛される存在であった大松。しかし、11年以降は故障が続き、今年は5月にアキレス腱を断裂。無念の戦力外となったが、本人は強い決意のもと現役続行に意欲を見せている。

○デスパイネ退団

 過去2シーズンで42本塁打を放ち、ロッテ打線を牽引してきた「ロッテ愛」溢れるデスパイネも、今季限りでの退団が決定。来季もCS進出を争うライバル、ソフトバンクが獲得に興味を示しており、ダメージは計り知れない。デスパイネ、ナバーロの退団により今季二桁本塁打を記録した選手が皆無となる異常事態であり、新外国人補強の結果が来季へ大きく影響を与えそうだ。

○池田重喜寮長兼打撃投手が退団

 選手・裏方としてロッテ入団から44年、70歳にして打撃投手も務めるなど様々な選手を見守ってきたロッテ浦和寮の池田寮長が今季限りで球団を退団へ。生え抜きの若手選手が少しづつチャンスをものにして1軍に定着してきたロッテの「文化」を語る上で、池田氏の存在は欠かせないものであった。

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