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ダルビッシュの契約延長交渉は今後本格化? GM期待「怪物的なシーズン送る」


レンジャーズのジョン・ダニエルズGMが、来季が6年契約の最終年となるダルビッシュ有投手について、「怪物的なシーズンを送るだろう」と大きな期待を寄せている。地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」が報じた。

■“完全復活”へ高まる期待も…契約延長交渉は「まだ真剣に話し合っていない」

 レンジャーズのジョン・ダニエルズGMが、来季が6年契約の最終年となるダルビッシュ有投手について、「怪物的なシーズンを送るだろう」と大きな期待を寄せている。地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」が報じた。

 ダルビッシュは来オフにFAとなるため、去就に注目が集まっている。地元メディアはすでに、今オフ中の契約延長やトレードでの放出の可能性もあると指摘。レンジャーズ側は契約延長に興味を示していると報じられている。「ダラス・モーニング・ニュース」でレンジャーズ番を務めるエバン・グラント記者は、ダルビッシュ残留には6年総額2億ドル(約230億円)程度の契約が必要との見解を以前に示していた。

 同紙によると、同GMは28日(日本時間29日)にイベントに参加し、日本人右腕について言及。女房役のジョナサン・ルクロイ捕手も来オフにダルビッシュと同じようにFAとなるため、2人との契約延長交渉の状況についてイベントで質問を受け「ルクロイ、そして彼の代理人と真剣に話しあっていない。代理人との非公式な会談はあったが。ダルビッシュについも同様のことが言える。私たちは彼らと腰を据えて話していくつもりだ」と答えたという。まだ、交渉は本格化していないようだ。

 さらに、「市場はユウ・ダルビッシュに目を向けていない」とも説明しており、トレードの可能性は現時点では大きくなさそうだ。

■「彼は契約してからずっと生産的」「マウンド上の彼は最高の選手のひとり」

 チームが日本人エースに対して抱く期待は大きい。右肘靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)後のリハビリを経て、今年5月にメジャー復帰したダルビッシュは、17試合登板、7勝5敗、防御率3.41で今シーズンを終えた。トミー・ジョン手術を受けた選手は、復帰2年目以降にパフォーマンスが上がるとも言われており、来季は“完全復活”を証明する1年となる。

「彼は怪物的なシーズンを送るだろう。本当にそう思う。彼と契約したときに、私たちが思い描いたような年になるのではないだろうか。彼は契約してからずっと生産的である。つまり、マウンド上の彼は最高の選手のひとりなのだ」

 記事によると、2012年のシーズン開幕前にダルビッシュ獲得に力を注いだダニエルズGMは、このように話したという。32試合登板で13勝9敗、防御率2.83、リーグトップの277奪三振と躍動し、サイ・ヤング賞投票で2位に入った2013年シーズンを上回る成績を残せるか、注目が集まるところだ。

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