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不安定な立ち上がりも即軌道修正!埼玉西武・榎田がプロ入り初の2ケタ勝利!

西武―日本ハム21  10勝目を挙げ、辻監督(左)と握手する西武・榎田=メットライフドーム【写真提供:共同通信社】ƒ€


 埼玉西武の榎田大樹が19日の北海道日本ハム戦に先発し、7回2失点で自身初の10勝目をマークした。

 プロ入り初の2ケタ勝利に王手をかけてから、約1ヵ月勝ち星から遠ざかっていた榎田。4度目のチャレンジとなったこの日は、不安定な立ち上がりとなった。初回、先頭打者を死球で塁に出すと、その後も制球が定まらず2死満塁のピンチを迎える。そして、6番・鶴岡慎也にも四球を与えてしまい、ノーヒットで1点を失ってしまう。

 しかし、2回以降はガラリと投球内容が一変。持ち前の多彩な球種を武器に、打者に的を絞らせずテンポのいい投球で北海道日本ハム打線に追加点を許さなかった。榎田の投球リズムが戻ると同時に好調な打線も火を吹き、3回に源田壮亮の3ランなどで逆転。その後も得点を加え6回までに11得点と試合を決めた。大量援護をもらった榎田は、6回に連打を浴び1点を失うも最少失点で切り抜け、7回3安打2失点と先発の役目をしっかり果たし、10勝目の白星をつかみ取った。

 自身は初の2ケタ勝利達成について「奇跡というか、本当、野手のおかげだと思います」と頭を下げた榎田。移籍1年目で目覚ましい活躍を見せている点については、「野手が打ってくれるので、まずはしっかりと自分の役割というか、最少失点で抑えることが、この勝ちにつながっているかなと思います」と振り返った。いまや西武の先発投手陣に欠かせない存在となった左腕の今後の投球からも目が離せない。