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プロ野球

高橋の完封でベイスターズジュニアが決勝進出!(「NPB12球団ジュニアトーナメント2016 supported by日能研」第3日)

映像提供=J-SPORTS

2016年12月29日 KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎 準決勝 第1試合
【横浜DeNAベイスターズジュニア 対 千葉ロッテマリーンズジュニア】

★高橋が完封で決勝にバトンを渡す
 大会前最後のオープン戦で1-5、0-11でマリーンズジュニアに敗れていたベイスターズジュニアが大舞台でリベンジを果たし決勝進出を決めた。
 その立役者となったのは、初戦のイーグルスジュニア戦でも6回1失点と好投を見せたエース左腕・高橋琉士投手。
 マリーンズジュニアの武藤一邦監督が「ボールごとに細かく緩急を使っているので、良い当たりでも打ち取られてしまいました」と肩を落としたように、高橋はストレートとスローボールだけでなく、通常時のモーションとクイックモーションでの投げ分けも入れて、4段階を付けている緩急で強打のマリーンズジュニア打線を完封した。
 規定の1日7イニングを投げきったため、決勝戦で登板はできないが、「チームメートに励まされ、強い気持ちで投げ切ることができました。絶対に優勝したいです」と満面の笑みを見せて、仲間たちに思いを託した。

★男子相手に完璧な投球
 チームのクローザーを務める女子選手の佐藤なつみ投手は、2点ビハインドの7回表に登板。三者凡退に抑え、仲間の反撃を待ったが、マリーンズジュニアのホームは遠く、準決勝敗退となった。
 それでも、最速110km/hの伸びのあるストレートと「男子に負けないよう“小細工”をしています」と笑う緩急自在の投球で、全3試合3回3分の1に登板し、打者11人に対し無安打(2四球)と完璧に抑え込んだ。
 準決勝敗退に悔しさをにじませながらも、「いろんな手を使えば男子も抑えられると自信になりました」と飛躍の大会を振り返った。

◎決勝の2点タイムリーを放ったベイスターズジュニアの小形琉玖内野手・主将
「北川利之コーチから“インコースを狙え”という指示が出ていたので、初球から振りに行きました。決勝戦は、泣いても笑ってもこのチームで最後の試合なので、優勝して終わりたいです」

◎マリーンズジュニアの武藤一邦監督
「打力で勝ってきたので、打てないとこのような結果になってしまいます。ただ、もちろん悔しいですが、全力疾走・ベースカバー・バックアップなど、教え込んできた基本をみんながやってくれて、僕は満足です。監督を務めてきている中でベストのチームが作れました」

◎マリーンズジュニアの海老根優大内野手・主将
「(涙ながらに)このチームで優勝できなくて、悔しい気持ちしかないです。一人ひとりが役割を果たしてくれました。このユニフォームを着るのが夢だったので、またこのユニフォームを着たいです」

文・写真=高木遊

Deジュニア 0002000|2
Mジュニア 0000000|0

【千葉ロッテジュニア登録選手】
1嶋田翔太(十日市場タイガース)

2小谷凜(流山マリーンズ)

3伊藤地宏(リトルイーグルス)

4小野大惺(高柳サンダース)

5栗原政悟(谷津サザナミ)

6紅林伶音(西高津クラブ)

7横山瑛太(七次台ジャガーズ)

8下田晟太朗(松戸スラッガーズ)

9谷口晃介(大南ファイターズ)

10米山善(豊上ジュニアーズ)

11海老根優大(勝田台リトルジャガーズ)

12綱取大晃(野菊野ファイターズ)

13黒川凱星(検見川クラブ)

14加瀬奎人(豊岡スポーツ少年団かえでクラブ)

15金綱伸悟(金田ビッグウェーブ)

16伊能竜也(FTJ)

17鈴木良麻(北柏スーパーナイン)

18佐藤なつみ(豊上ジュニアーズ)

【横浜DeNAジュニア登録メンバー】
1深谷謙志郎(DMファイターズ)

2玉城陽希(ニュー横浜スターズ)

3四宮秀明(川島イーグルス)

4阿部陽向(今井西町少年野球部)

5星川心(北原イーグルス)

6小形琉玖(田町スパンキーズ)

7針谷隼和(川和シャークス)

8小池祐吏(明神台リトルグランパース)

9戸頃流風(所属なし)

10堂上翔(富岡オールスターズ)

11高橋琉士(富士見ホームランズ)

12樋口駿之介(別所ベアーズ)

13秋山心(初音少年ファイヤーズ)

14法橋平良(桜本少年野球部)

15堀本一孝(山手メイツ)

16生谷魁(双葉ニュースターズ)

17布施東海(南瀬谷ライオンズ)

18田高康成(武山パワーズ)