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前田健太はMLB日本人投手の傾向と一致? NPB最終年と渡米1年目の防御率比較


今年、広島から渡米し、ドジャースでメジャーデビューを果たした前田健太投手。日本人投手の1年目としてはダルビッシュ有と並ぶ最多タイの勝利数。出来高を加えた総年俸は1000万ドル(約11億7000万円)を超えた。そんな28歳について、ドジャースの公式ブログでは過去の日本人投手の成績と比較。「デビューシーズン、ケンタ・マエダの防御率は日本人先発投手の傾向と一致する」とレポートしている。

■ドジャース公式ブログで分析、前田は他の日本人先発投手と同様の傾向?

 今年、広島から渡米し、ドジャースでメジャーデビューを果たした前田健太投手。入団前のメディカルチェックで肘など健康面への不安が持ち上がり、契約は8年総額2400万ドル(約28億円)と基本給が低い代わりに、多額のインセンティブが盛り込まれる形となった。迎えた1年目ではその懸念を吹き飛ばし、チーム最多の16勝(11敗)をマーク。年間を通じて先発ローテを守り、175回2/3、179奪三振、防御率3.48を記録した。

 日本人投手の1年目としてはダルビッシュ有と並ぶ最多タイの勝利数。出来高を加えた総年俸は1000万ドル(約11億7000万円)を超えた。そんな28歳について、ドジャースの公式ブログでは過去の日本人投手の成績と比較。「デビューシーズン、ケンタ・マエダの防御率は日本人先発投手の傾向と一致する」とレポートしている。

 記事ではNPB最終年で100イニング以上を投じた11投手を対象として比較を実施。野茂英雄氏をはじめ、伊良部秀輝氏、吉井理人氏、石井一久氏、井川慶、松坂大輔、黒田博樹氏、川上憲伸、岩隈久志、ダルビッシュ有、田中将大と前田の1年目の防御率、投球回を比較している。

 その中で上記投手のNPB最終年の平均防御率が2.52、MLBデビュー年の平均が3.87で1.35の差があったこと、一方の前田も日本最終年の防御率が2.09、ドジャース1年目が3.48でその差1.39と、日本人投手の平均と近い数字だったことを紹介している。

■前田の2年目は「防御率は3.13」に?

 また、メジャー2年目の平均防御率は3.52となっており、記事では1年目から0.35向上していることに着目。「もしこの通りなら、マエダの防御率は3.13にまで下がるだろう」と予測している。

 現在メジャーで活躍している日本人投手では同じ年に渡米したレンジャーズのダルビッシュ、マリナーズの岩隈が防御率、投球回ともに2年目で数字を向上させた(ダルビッシュ1年目3.90、191回1/3→2年目2.83、209回2/3、岩隈1年目3.16、125回1/3→2年目2.66、219回2/3)。

 また、ヤンキースの田中は防御率を2.77から3.51と落としたが、1年目の途中から2年目にかけて負傷に苦しんだ経緯もあり、3年目の今季は自身最多の199回2/3を投じるなど復活を果たしている。

 果たして前田の2シーズン目はどのような結果となるのか。初年度は新人王候補の3位に入るなど上々の結果を残した右腕。2年目以降も継続してチームに貢献できるかが注目される。

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