BASEBALL GATE

プロ野球

聖地凱旋&バースデー勝利!中日・松坂が5回1失点で6勝目!

阪神―中日21  6勝目を挙げ、笑顔でファンの声援に応える中日・松坂=甲子園【写真提供:共同通信社】


 中日の松坂大輔が13日の阪神戦で“聖地”甲子園に凱旋登板。5回1失点でバースデー勝利を挙げた。

 この日38歳の誕生日を迎えた“平成の怪物”。2回7失点と炎上した前回登板から中10日、そして公式戦では西武時代の2006年6月9日以来となった甲子園のマウンド。初回を三人で仕留めると、2回に死球とヒットで無死1、2塁から2死2、3塁のピンチを背負ったが梅野を144キロの外角ストレートで見逃し三振。「前回が悪すぎたので、序盤から飛ばしていけるところまでいこうとは思っていました」と松坂。味方打線が序盤から4点を奪う中で、続く3回も三者凡退に仕留めて上々の立ち上がりを見せた。

 迎えた4回に先頭の大山に3塁打を許した後に陽川にタイムリーを許したが、後続を抑えて1失点のみ。続く5回には2死2、3塁のピンチを背負ったが、ここで対峙した大山に対して、今度は外角スライダーで空振り三振に打ち取って雄叫びを上げた。

 「もう少し投げたかった」と悔しがるも、5回を投げて5安打1失点、4つの三振を奪い、文句なしの今季6勝目。バースデー勝利に「誕生日に甲子園で投げるのは20年ぶり。20年前はアジア大会の決勝で投げさせてもらってそのときは完投できたが、内容はほど遠いですけど勝ててよかった」と笑顔を見せると、「同世代の村田、後藤、杉内君が引退を発表して、彼らの分の気持ちを込めて、僕はもうすこしがんばるよという決意表明の日にしたいと思っていました」と松坂。横浜高校時代に春夏連覇を果たし、数々の伝説を残した聖地で、38歳となった怪物が、ファンからの温かい歓声、拍手に、感慨深く手を振って応えた。