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ダルビッシュの1試合4被弾、米メデイア「ありえないこと」の“代表”に選出


レンジャーズのダルビッシュ有投手が今季のプレーオフで4本塁打を浴びたことが、米メディアから「ありえないこと」の“代表”として紹介されている。ESPNが「それは決して起こらなかった…ポストシーズンまでは」とのタイトルで特集を組んだ。

■ダルビッシュの1試合4被弾、米メディア改めて驚き「決して起こらなかった」

 レンジャーズのダルビッシュ有投手が今季のプレーオフで4本塁打を浴びたことが、米メディアから「ありえないこと」の“代表”として紹介されている。ESPNが「それは決して起こらなかった…ポストシーズンまでは」とのタイトルで特集を組んだ。

 記事では、今季カブスが108年ぶりにワールドシリーズを制覇したことを振り返りつつ「しかし、ポストシーズンでの思いもよらない出来事は、それだけではなかった」と指摘。今季のポストシーズンで起こった「ありえない出来事」を振り返っている。

 ダルビッシュが4本塁打を許したのは、ア・リーグ地区シリーズ第2戦。レンジャーズは第1戦で先発ハメルズが4回途中7失点と炎上し、日本人右腕が大きな期待を背負って本拠地のマウンドに上がった。しかし、2回にトゥロウィツキーに先制2ランを許すと、5回にはピラー、カレラ、エンカーナシオンにそれぞれソロ本塁打を被弾。5回5失点で降板した。チームも3-5で敗戦。レンジャーズは、3連敗で敗退した。

 記事では、「ユウ・ダルビッシュのレギュラーシーズンでのキャリアワーストは1試合3被弾で、2度あった。しかし、ブルージェイズとのア・リーグ地区シリーズ第2戦で、彼は4本塁打を浴びた。彼は本拠地で3本塁打を許したことがない。もちろん4本も(ない)」と紹介。いかに珍しい出来事であったかを特筆している。

■ポストシーズンで起きた、その他の「ありえないこと」は?

 ただ、来季、レンジャーズが悲願のワールドシリーズ初制覇を果たすためには、日本人右腕の奮闘は必要不可欠。地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」でコラムニストを務めるリック・ゴセリン記者は、ラジオ番組に出演した際に「ポストシーズンでは、コール・ハメルズとユウ・ダルビッシュがエースのような投球をしなければならない。今年の10月とは異なった投球をね」と躍進への“条件”として「2枚看板」の好投を挙げている。来季はいい意味で「ありえない」投球を期待したいところだ。

 なお、その他に挙げられたポストシーズンでのありえない出来事は、以下の通りとなっている。

【ワイルドカードゲーム】
◯ブルージェイズのブルペンがオリオールズ打線をノーヒットに抑える
◯ジェウリス・ファミリア(メッツ)がサヨナラ弾を浴びる

【ア・リーグ地区シリーズ】
◯ロベルト・ペレス(インディアンス)が2ランホームラン
◯ロニー・チゼンホール(インディアンス)が左腕からホームラン
◯ロベルト・オスーナ(ブルージェイズ)が5アウトを奪ってセーブ

【ナ・リーグ地区シリーズ】
◯カブスが1-0で勝利
◯ジェイク・アリエッタ(カブス)がマディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)からホームラン
◯クレイトン・カーショー(ドジャース)がセーブを記録

【ナ・リーグ優勝決定シリーズ】
◯カブスが最少の打者(27人)と対戦

【ア・リーグ優勝決定シリーズ】
◯アンドリュー・ミラー(インディアンス)がリリーフで5アウトを奪う…2度も

【ワールドシリーズ】
◯ロベルト・ペレスが2ランホームラン
◯ジャスティン・グリム(カブス)が満塁で併殺を奪う
◯アロルディス・チャプマン(カブス)が8アウトでセーブを記録
◯アディソン・ラッセル(カブス)が6打点
◯アンドリュー・ミラーとコディー・アレン(インディアンス)ともに投げながら敗戦
◯マイク・モンゴメリー(カブス)がセーブを記録

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